適応障害で会社を即日退職する方法と伝え方・注意点について徹底解説!

適応障害で会社を即日退職する方法と伝え方・注意点について徹底解説!

退職希望のAさんAさん

会社に行くのがツライ。適応障害って甘えなの?

退職希望のBさんBさん

適応障害を理由に退職してはだめですか?

適応障害と病院で診断されても、会社を辞める理由になるのかどうか悩んでいる人も
多いのではないでしょうか?

適応障害で退職することは甘えでも逃げでもありません。

適応障害は会社の忙しさや人間関係が原因のストレスから発症されるものなので、むしろ会社から離れてゆっくり休むべきです。今回は適応障害で即日退職する方法や退職する際の注意点などを詳しく解説していきます。

適応障害で会社を即日退職する方法と伝え方
弁護士梅澤康二監修者
弁護士
梅澤康二さん
弁護士法人プラム綜合法律事務所

東京大学法学部卒業後、2008年に東京第二弁護士会登録、その後は法律事務所へ勤務。2014年に弁護士法人プラム綜合法律事務所を設立現在は、労使トラブル・労働事件・組合対応といった労務全般や紛争等の対応、MA取引、契約書の作成・レビュー、・相続問題、債務整理、一般民事、交通事件といった法律相談を幅広く行う。
目次

結論:適応障害を理由に即日退職は可能です

結論:適応障害を理由に即日退職は可能です
先に結論から言うと、適応障害の場合も「会社の同意を得られれば」即日退職可能です。
また同意を得られなかった場合でも、退職の意志を伝えてから2週間以上経過していれば、即日退職できます。

多くの会社では「退職するときは1カ月前に申し出る」など就業規則に記載されています。
また民法627条には「退職の申し出から2週間以上経過したら契約終了になる」と定められています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。民法第六百二十七条|期間の定めのない雇用の解約の申入れ

就業規則や法律違反になるのでは?と不安になる人もいることでしょう。
ただしどちらの場合も「当事者間の合意」を優先されることが多いのです。

つまり会社が「適応障害なら働くのは辛いだろうね。退職は仕方ない」と
認めてくれれば退職は成立します。

適応障害の場合、退職を申し出ることでさえも精神的に辛いはずです。
しかし1日でも早く退職するために、会社と話し合うことが大切です。

専門家のコメント

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

適応障害で退職する際に覚えておきたいことや退職後に行っておくべきことを教えてください。
適応障害は精神疾患の一つであり、同疾患により労働能力が喪失されれば退職することもやむなしと考えます。なお、同疾患の発症と業務との間に因果関係がある場合は、労働災害として認定される余地がありますし、当該疾患発症について会社に安全配慮義務違反があれば会社に対して損害賠償を求めることもできます。このような労災申請や損害賠償請求は退職後でも可能であることは覚えておきましょう。

梅澤先生梅澤先生

法律上でも適応障害で即日退職することは認められている

適応障害で即日退職することは、法律上で認められています。
先ほどお伝えした通り、民法第627条では「退職の申し出から2週間後に退職可能」と定められています。

また、有期雇用の場合も同様に”即日退職可能”です。
以下の民法第628条では、「やむを得ない事由があれば即日退職可能である」ことが記載されています。

当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。

引用:e-GOV法令検索

適応障害である場合、法律の面においても即日退職できる根拠が十分に揃っているので、安心して退職を考えてみてください。

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

法律上、即日退職できる可能性が高いので、適応障害で退職に悩んでいる方は前向きに考えてみましょう。

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即日退職が可能なやむを得ない理由とは

即日退職が可能なやむを得ない理由とは

上記で説明した通り、法律では2周間までに退職すれば退社することが可能です。
ですがうつ病や適応障害などと診断され2周間も頑張ることができないという方がいます。

そのような場合「やむを得ない事情」を理由に即日で会社を辞めることができます。
やむを得ない事情として認められる内容としては2つあります。

やむを得ない理由として認められるもの
  • やむを得ない理由①体調不良による退職
  • やむを得ない理由②親の介護による退職

この2つについて詳しく解説していきます。

やむを得ない理由①体調不良による退職

まず1つ目が体調不良による退職です。
大きな怪我や適応障害、うつ病など精神的な病気により、通常業務を行うことができない場合が該当します。

病名などは関係なく、それにより正常に仕事をこなすことができるかどうかが判断の基準となります。

精神的な病気の場合、見た目ではわかりにくかったりするため、即日退職をする場合は
まず病院を受診し診断書などを貰うようにしましょう。

本当に自分の病気で辞められるか不安だという方は、退職代行業者で無料相談が可能なので
一度問い合わせてみると良いでしょう。

やむを得ない理由②親の介護による退職

自分の怪我や病気の他にも、家族がこのような状態になり介護が必要だという場合も
やむを得ない事情となります。

基本的に親の病名を証明する診断書等は必要ではなく、今の現状などを話して理解してもらうようにしましょう。

この場合に休職などを進められることもありますが、いつ治るかわからなかったりする場合は
余計に気を使ったりする可能性があるので注意が必要です。

親などの病気に関しても介護が必要な具体的な基準などは設けられておらず、自分で介護の必要があると
感じたのであれば、どんな病気であってもやむを得ない事情に該当します。

適応障害を理由に即日退職できないケースもある

適応障害を理由に即日退職できないケースもある

適応障害で退職したくても退職できないケースもあります。

退職できないケース

  • 上司から退職の許可を貰えない
  • 会社の都合によって退職させてもらえない

適応障害で職場にいるだけで精神的に辛いのに、上司に退職を申し出たところで認められるどころか
「退職する」と言ったことに対して怒られることもあるでしょう。

また職場の人出不足によって、「後任が来るまで」と引き止めにあうことも考えられます。

専門家のコメント

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

適応障害を理由に即日退職出来なかった場合、取るべき対処方法を教えてください
適応障害により就労困難な場合は会社を欠勤せざるを得ません。そのため、いろいろな理由で即日退職が困難であったとしても、就労できない場合は無理に出勤して就労する必要は全くありません。もっとも、現実的には精神疾患を発症している労働者について退職を拒否したり就労を強制するという事態はおよそ考えられないので、この当たりは特に心配しなくても良いと思います。適応障害を理由に退職したいのであれば、退職を申し出たうえで、その効力が生じる日まで欠勤すれば足りると思います。

梅澤先生梅澤先生

ケース1.上司から退職の許可を貰えない

退職希望のAさんAさん

上司に適応障害だといったら仮病を疑われた。

退職希望のBさんBさん

適応障害で辛いことを伝えたら、「気の持ちようだ」と取り合ってくれなかった

職場の上司と一言で言ってもタイプは様々です。

その中でもパワハラ気質や精神論者な場合だと、「仮病」を疑われたり「甘えだ」と
軽く捉えられたりしてしまい、適応障害のことを理解しようとしてくれないでしょう。

また退職日までの間、上司から無理な業務を押し付けられるなどといった
嫌がらせを受けることも考えられます。

適応障害の引き金がこのような上司との関係だという人も多いはずです。
この上司がいる限り職場の環境は変わりませんし、そう簡単に変わることもありません。

立ち向かうことよりも1日でも早く退職することが賢明です。

ケース2.会社の都合によって退職させてもらえない

退職希望のAさんAさん

人手不足だから新しい人が来るまで待ってほしいと言われた

職場が慢性的な人手不足であったり後任のために引き継ぎが必要だったりした場合、
引き止められて即日退職は難しいでしょう。

例えば新規事業の立ち上げでそちらに人員を回しているような状態であれば、
「一時的な人手不足」なのですぐ人材は補充されます。

しかし「何かわからないけど慢性的に忙しい」という人出不足の場合、
そもそも会社は新たな人材を補充する気がありません。

つまり一度引き止めに応じると後任はいつまでたっても来ず、ダラダラと働かされ続けることになります。

このような状態だと「今私が辞めたら職場は大変なことになる」と責任感を刺激されて
辞められない人も多いと思いますが、そもそも人出不足は会社のせいであってあなたの責任ではありません。

引き継ぎにしても、その業務に関してあなた以外の人に把握していないという職場のやり方が問題です。
働くのは会社を儲けさせるためではなく、自分の人生を豊かにするためのはずです。

あなたが心身を削ってまで会社の要望に応える必要はありません。

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適応障害の離職率は20%を超えている!

適応障害の離職率は20%を超えている!

適応障害に悩み退職を検討している方の中には、「適応障害で退職する人ってどの程度いるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?

結論、適応障害の離職率は8%以上であり、細かい障害も含めると20%を超えます。

精神科の運営サイト『こころの健康クリニック芝大門』には、以下の記載があります。

長期休業者の内訳では精神疾患が57.7%ともっとも多く、うつ病34.6%、適応障害8.9%となっていました。

さらに精神疾患での復職率は82.1%と他の疾患に比べて低い一方、退職率は17.4%と高く、統合失調症、適応障害、不安障害での退職率が20%を越えていたとされています。

引用:こころの健康クリニック芝大門

上記によると、仕事で障害を抱えてしまった方は、「およそ5人に1人が退職」していることになります。

なかなかに多くの人が退職を決意しているので、適応障害で退職することをネガティブに捉える必要はありません。

退職して長期間休んでみるのも良いですし、すぐに転職して新しい職場で再度トライしてみるのも良いでしょう。

適応障害をそのままにしておくのは危険

適応障害をそのままにしておくのは危険

適応障害はストレスが原因で発症する病気であり、ストレスが生じはじめてから
約1ヶ月以内で症状が現れ始めます。

最初は軽度な症状であることも多く、仕事になれるまでと我慢してそのままにしておく人もいますが、
身体の異常を感じた場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。

適応障害を放っておくとうつ病に移行する可能性もあり、
簡単な治療では治らないほどまで悪化してしまうこともあります。

長い間、働くことが難しくなる可能性もあるので我慢しないようにするのが大切です。

適応障害の初期症状は人によって様々ですが、疲れやすくなったり頭痛、倦怠感を感じたり、
暴飲暴食をしてしまったりし始めた場合は要注意です。

適応障害で今すぐ仕事を辞めるべき人の特徴

適応障害で今すぐ辞めるべき人の特徴は、以下の通りです。

  • 出勤前に体調が悪くなる
  • パワハラ上司の存在が神経にさわる
  • 仕事にやる気が出ず、集中できない
  • 残業や休日出勤にうんざりしている
  • 仕事が充実している人を見て焦っている

今の職場にいると「イライラする」「倦怠感に襲われる」方は、退職を視野に入れるべきかもしれません。

今回は会社との相性が悪かったと転職すれば、次は良い会社に巡り合えて、今よりも良い環境で仕事ができる可能性もあります。

退職する際に周りにシワ寄せが行くのは仕方のないことなので、退職を重く考えすぎず、前向きに検討してみてください。

適応障害は会社を辞めないと治らないことが多い

適応障害は会社を辞めないと治らないことが多い
適応障害の場合、すぐに退職せずにいったん「休職」する人も多いです。
しかしここで一度考えたいのは適応障害になった原因は何なのかということです。

例えば上司との関係や職場の雰囲気だった場合、休職が終わった後にストレスの要因は
なくなっているのでしょうか。

実際のところ適応障害で休職して症状が良くなったとしても、
職場が何も変わっておらず症状が再発してしまうケースも多い
ようです。

また一度休職したことで、今度は「復職しなくてはならない」という新たなストレスを生む可能性もあります。

もちろん休職した結果「やはり退職します」ということも可能です。
しかし原因が明確で改善することが見込めないのなら、退職して会社との関係を全てなくすことが大切です。

適応障害で退職する際の伝え方

適応障害で退職する際の伝え方

適応障害で退職する際の伝え方は、合計で5つあります。

あなたの精神状態や健康状態に併せて、適切な伝え方を選ぶようにしましょう。
それでは、一つずつ伝え方の詳細を紹介していきます。

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

上司が怖い、精神的もう限界が来ている、今すぐ退職したいという方は、退職代行業者の利用がおすすめです!逆に、上司と仲が良かったり、話が通じるという人は、出来るだけ直接退職の意志を伝えると良いでしょう。

会社で上司に直接、退職の意志を伝える

適応障害で退職する際の伝え方一つ目は「会社で上司に直接、退職の意志を伝える」です。

最もオーソドックスで、円満退社しやすい伝え方になります。直接退職の意志を伝える場合は、勤務中は避けて、朝早い時間や、お昼休み、終業後を選ぶようにしましょう。

もし可能であれば、前日までにアポを取っておくと「忙しそうで伝えることができなかった」という事態を避けられます。

また退職の意志を申し出る場所は、会議室やカフェなど周りに社員がいない場所を選ぶようにしましょう。

上司に直接退職を伝える際のポイント
  • 退職を伝えるタイミング:始業前・お昼休み・終業後
  • 退職を伝える場所:会議室・カフェ・レストランの個室
  • ワンポイント:前日までに上司の時間を貰う約束をする

上司に電話して退職の意志を伝える

適応障害で退職する際の伝え方二つ目は「上司に電話して退職の意志を伝える」です。

電話だけで済ませるのは常識がない!と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、法律では電話だけで退職の意志を伝えるということは問題ないとされています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用:民法 | e-Gov法令検索 第六百二十七条

適応障害の症状が酷く、電車に乗れない・上司と直接話せないという方は、電話で退職の意志を伝えましょう。

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

上司に伝える際は、直接言えない理由と電話完結になってしまったことの謝罪を入れるようにすると、スムーズに退職することが出来ます。
電話で上司に退職を伝える際の例文
もしもし、お疲れ様です。OOです。急なご連絡となり大変申し訳ございません。本日はOOさんにお伝えしたいことがあり、お電話させて頂きました。実は一身上の都合により、退職させて頂きたく存じます。このところ、精神状態がすぐれなく出社が困難であるため、お電話という形を取らせていただきました。本来、出社して直接お伝えすべきところ大変申し訳ございません。

メールやLINEで上司に退職の意志を伝える

適応障害で退職する際の伝え方三つ目は「メールやLINEで上司に退職の意志を伝える」です。

こちらも電話同様、法律の観点からすると全く問題はありません。
就業規則よりも法律が優先されますので、就業規則に「契約解除の申し出はメールで行ってはならない」と記載があっても法的責任を追及されることはないでしょう。

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

メールやLINEで退職の意志を申し出る際は、併せて退職届をPDFで添付しておくと、退職までの工程が一つ減るのでおすすめです!OITOMAでは「退職届・退職願自動作成ツール」も提供しているので、ぜひご活用ください

件名:退職のご相談

本文:〇〇さん お連れ様です。
突然のご連絡申し訳ございません。この度、一身上の都合で〇月末を持ちまして、退職したくご連絡差し上げました。
本来であれば直接お会いしてお伝えすべきなのですが、体調が優れず出社することが困難なため、(メール/LINE)でのお伝えとなりましたこと、深くお詫び申し上げます。
また退職届を添付させていただきますので、併せてご確認のほどよろしくお願いいたします。
今まで至らない点の多い私をご指導頂き、ありがとうございました。貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます

退職届を会社に郵送で送付する

適応障害で退職する際の伝え方四つ目は「退職届を会社に郵送で送付する」です。

適応障害で出社ができない・上司と話すのが怖いという方におすすめの伝え方です。
退職届を郵送する場合は、いきなり送るのではなく、事前に郵送する連絡を入れておくのが理想的です。

しかしこちらも、法律上では「いきなり退職届を送っても問題はない」です。

今すぐ仕事を辞めたくて、退職後の関係も気にしないという場合は、いきなり退職届を提出してもよいでしょう。

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

退職届の受け取りを拒否されないか心配という人は、内容証明で送るようにしましょう!内容証明なら受け取りの拒否が出来ないので、退職届を確実に届けることが出来ます。

退職代行業者を利用して代わりに伝えてもらう

適応障害で退職する際の伝え方五つ目は「退職代行業者を利用して代わりに伝えてもらう」です。
退職代行業者を使えば、適応障害を理由に即日退職をすることも可能です。

退職代行業者があなたの勤めている会社と連絡を取りつつ、退職の手続きを進めてくれるので、いきなり退職届を出すよりも「確実性が高く・トラブルに発展しにくい」ことが特徴です。

適応障害で会社に行くのが辛く、出来る限り安全に早く辞めたいという人におすすめの伝え方です。

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適応障害で退職する際に伝えるべき内容

適応障害で退職する際に伝えるべき内容

本来会社に退職の理由を伝えるならば、「一身上の都合」で十分です。

しかし適応障害で1日も早い退職をしたいのなら「退職は仕方ないですね」と
会社を納得させられる理由が必要になります。

伝えるべき内容の例
  • 精神的に限界であること
  • 職場で頭痛、倦怠感、吐き気などが慢性的に起こり仕事どころではない
  • 不眠・食欲不振が続いている
  • 常に不安感が続いている
  • 精神的に不安定で感情のコントロールがうまくいかない
  • 職場で常に緊張してしまい、今までになかったミスをする

業務報告のように筋道をたてて話す必要はありません。自分の言葉で今の状況を伝えましょう。
そしてもう必要なことは、なんとなく「辞めたい」ではなく「今すぐ辞めたい!」と伝えることです。

適応障害のことをあまり知らない会社であったとしても「もう働くのは無理な状況なんだな」と
わかってもらえるように訴えることが大切です。

適応障害の方が退職する前に試してみるべき内容

適応障害の方が退職する前に試してみるべき内容

適応障害により仕事に行くのが怖いと感じた場合、我慢して仕事を続ける必要はありません。
焦らず今の自分にを把握した上で、今後の計画を考えます。

具体的な対処方法としては以下のような内容があります。

  • 仕事が怖いという感情を受け入れる
  • 休職してゆっくり考える期間を設ける
  • 業務量を減らしてもらったり、部署を異動する
  • 就労支援を行っている公的機関に相談する

これらの対処方法について詳しく解説していきます。

仕事が怖いという感情を受け入れる

適応障害になり仕事が怖いと感じたり出勤するのが辛いと感じ始めると、出勤しないといけないという感情や
これまでの努力や評価が台無しになると考えてしまいがちです。

自分がまさかと思う気持ちもわかるのですが、まずは自分の身体を最優先に考えましょう。

なぜ仕事に行きたくないのか、不安に感じているのは何が原因なのかを冷静に考えて
解決可能かどうかを考えます。

既にストレスを感じてしまっている状況なので、なるべく同じ職場の信頼できる先輩や
上司に相談してみましょう。

異動など会社側が対策を講じてくれる場合は、同じ状況になってしまわないよう、
正直に今回の原因などを話して次の職場の検討を行います。

それでも辛いと感じた場合は無理をせず、病院を受診するようにしましょう。

休職してゆっくり考える期間を設ける

休職とは、通常業務をこなすことが難しい場合に労働契約を維持しながら
労働者の業務を免除することを言います。

原則として給与や賞与はもらえないのですが、会社によっては休職制度により
給与保証などがある場合があります。

休職後は仕事のことを考えるのはやめて、復帰に向けてゆっくりと身体を休めてあげましょう。
休職中は「休養期」「リハビリ期」「調整器」の3つに分けることで上手に適応障害を治すことが可能です。

まず休養期では何もしないようにして、寝たいときに寝たりして身体を休めていきます。
ある程度症状が軽減してきたらリハビリ期に入ります。

主治医と相談しながら少しずつ活動量を増やし、ストレスに対する耐性を作っていきます。

最後の調整期では会社と相談して、時短勤務など無理のない範囲で頑張ることができる
職場環境で働いていきます。

業務量を減らしてもらったり、部署を異動する

仕事をどうしても休めない場合や、休職をせずに解決したいという場合は、
異動や業務量の調整を相談してみるようにしましょう。

自分だけでなんとかしようとすると、余計に体調が悪化して休まざるおえない状況になったりして
周りに迷惑を掛けてしまう可能性があるので人事担当者などに相談することが大切です。

自分だけ業務を減らしてもらったりするのは、周りに悪いと考えたりする人もいますが、
雇用側には労働者の健康を守るように務める義務があります。

業務内容に関しては、量を減らしてもらう他にも作業内容を変えてもらったりすることで
ストレスの軽減につながる可能性があります。

時短に関しても、会社によっては時給制などで対応してくれる場合があるので、
気を使わずに自分の要望を伝えることが大切です。

就労支援を行っている公的機関に相談する

仕事量の調整や異動、休職をしても適応障害が改善しないという場合、退職をして治療していく流れとなります。

症状に応じて、完全に治療に専念する場合もあれば、アルバイトなど調整しながら治療を進めていくのですが、そのような場合は「就労支援機関」に相談するようにしましょう。

日本では就労支援のサービスを行う機関があり、障害や精神的な疾患を持った方専用の求人を
紹介してくれたり職業に関する相談が可能です。

運営している障害者就業センターはハローワークと密接に連携しており、
再就職などに関するサポートが充実しています。

仮に適応障害の症状が改善に向かっている場合でも、再就職先で再発する可能性もあるので、
まずは相談だけでもすることでこのようなリスクを減らせます。

適応障害と診断された際に相談できる窓口一覧

退職希望のBさんBさん

適応障害と診断されて困った時、どこに相談したらいいんだろう?

適応障害と診断された1人で考えるのが不安になった方は、公的な機関に相談してみましょう。

例えば、信頼できる相談窓口として、以下が挙げられます。

  • 総合労働相談コーナー
  • 働く人の悩みホットライン
  • 法テラス

上記の窓口への相談はいずれも無料なので、気軽に相談できます。

退職に関する知識がなくて不安が多いと感じる方は、ぜひ第三者に相談してみてください。

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

1人で考えるのには限界があります。行き詰まったら外部の人に相談してみましょう。

適応障害で会社を即日退職する方法をご紹介

適応障害で会社を即日退職する方法をご紹介

会社が「適応障害は辛いね、退職はやむを得ない」と納得してくれれば、
就業規則も法律も関係なく即日で退職できます。

しかしなかには「即日は困る」「休職して復職を目指してほしい」など
一筋縄ではいかない会社も少なからず存在します。

そのような状況を回避して即日で退職する方法をご紹介します。

適応障害で即日退職する方法
  • 医療機関から診断書を貰い提出する
  • 退職代行業者を使い即日退職する

1.医療機関から診断書を貰い提出する

医療機関からの「診断書」を提出すれば即日退職が可能です。
ただし診断書をもらうためには事前に心療内科などの医療機関を受診する必要があります。

診断書は医療機関により様々ですが「診断書作成料」として3,000~5,000円ほど費用がかかります。

なぜ診断書に即日退職を可能にさせるほどの効果があるのかというと、
会社には「安全配慮義務」というものがあるからです。

「安全配慮義務」とは従業員が安全かつ健康に労働できるようにするために会社が負う責任のことで、
労働契約法第5条で定められています。

つまり「心の健康を損なった適応障害の状態で従業員を無理やり働かせる」ことは
「安全配慮義務違反」
ということになるのです。最悪の場合会社は損害賠償請求されるかもしれません。

またたいていの場合この診断書が会社の上層部に渡ることになると、あなたの上司の評価は下がります。
強硬手段になりますが「診断書を上に提出されたくなければ、即日退職に納得してください」とプレッシャーをかけることも可能です。

2.退職代行業者を使い即日退職する

退職希望のAさんAさん

もう辛すぎて会社に行くことが無理!

退職希望のBさんBさん

辞めますって伝えるのが怖い

ただでさえ「辞めます」なんて伝えづらいことなのに、まして適応障害の状態で退職の意志を伝えることは
精神的に負担が大きいはずです。

また一度退職の意志を伝えたにも関わらず拒否されてしまった場合、
再度交渉にいく勇気はなかなか出ませんよね。

そのようなときは退職代行を利用するのも手段の一つです。

退職代行ならば「依頼人に代わって退職の意志を伝える」だけでなく
残っている有給休暇取得や未払い残業代などの交渉も行ってくれます。

ただし退職代行業者もたくさんあり、その業者ごとに対応できる範囲やサービスが違います。

退職の意志を伝えるだけでなく交渉も希望するのであれば、
交渉権のある弁護士か労働組合が運営元の退職代行業者に依頼するようにしましょう。

運営元 料金相場 退職に関する交渉
民間企業 20,000~50,000 できない
労働組合 25,000~50,000 できる
弁護士 50,000~100,000 できる

もちろん世の中には「自分で退職を伝えないなんて非常識だ」という考えもあります。

しかし無断で突然いなくなり音信不通になってしまうことと比較すると、
退職代行は退職する意志を伝えたうえで
会社の貸与物の返却など退職に関する手続きをするため「正当な退職の手段」
といえるでしょう。

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即日退職が難しい場合でも出勤なしで辞められる

即日退職が難しい場合でも出勤なしで辞められるイメージ

適応障害などで会社を即日退職できますが、有給などが残っている場合はなるべく消化してから
辞める方法もあります。

退職は原則2周間前までに伝えれば良いため、退職することを伝えそこからは出勤せずに
有給を消化して辞めるという流れです。

自分でこのような交渉を上司とするのが大変で元気がないという場合は、上記で紹介した退職代行を
利用するようにしましょう。

有給の取得は誰もがもつ権利なので、ほぼ間違いなく消化できます。

適応障害で即日退職する際の注意点

適応障害で即日退職する際の注意点
適応障害で即日退職をする場合、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。

適応障害で即日退職するときの注意点
  • 無断欠勤をしない
  • 有休を上手く活用する
  • 退職後のビジョンを考えておく

詳しく見ていきましょう。

注意点①無断欠勤をしない

適応障害などの精神疾患が原因で従業員が会社を無断欠勤した場合、
会社はその従業員を治療に専念させるため「休職」扱いにしなくてはいけません。

つまり無断欠勤で音信不通になっても会社側の判断だけで「退職」にすることはできず、
従業員本人の退職の意思表示も必要ということになります。

会社は従業員の意志を確認するために連絡をしてきますし、自宅まで上司が訪ねてくる可能性もあります。
最終的に退職するにしても会社で退職の手続きをする必要があります。

また退職が認められていないともちろん転職はできませんし、退職に必要な源泉徴収票や離職票も送られてきません。
源泉徴収票は年末調整や確定申告に必要ですし、離職票は失業手当を受けるときに必ず必要です。

無断欠勤や音信不通はその場しのぎで楽になれるかもしれませんが、結
局は社会的・経済的に自分の首を絞めることになります
のでやめましょう。

注意点②有休を上手く活用する

退職の意志を伝える前に有休が何日残っているのか確認しておきましょう。
有給休暇の消化は労働者の権利です。

これは労働基準法第39条に明示されており、無期雇用の場合「半年以上勤務しており、
かつそのうちの8割以上出勤」していれば10日の有休が付与されます。

たとえ会社が「うちには有休なんてない!」といったところでその主張は認められません。

もし有休が2週間以上あれば退職を申し出た日から全て有休を消化することで、実質即日退職が可能になります。

勤続年数 有休付与日数
6カ月 10日
1年6カ月 11日
2年6カ月 12日
3年6カ月 14日
4年6カ月 16日
5年6カ月 18日
6年6カ月 20日

自分で有休を使いたいと言えそうにない時は退職代行を利用しましょう。

当然のことですが有休は給料が発生し、仮に1日5000円だとすると14日で70,000円、
退職代行の料金が25,000円かかったとしても45,000円手元に残ります。

残念ながら退職した後で気が付いても、有休の権利は主張できません。

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注意点③退職後のビジョンを考えておく

退職が成功してもゴールではありません。そこからが新しい人生のスタートです。

もちろん辞めたばかりのころはゆっくりとした休養が必要と思いますが、
今後どうしていくのか考えることも必要です。

今までのキャリアを生かして転職するのもいいですし、スクールに通って新しいスキルを身につけて
キャリアチェンジを目指すのもいいでしょう。

また会社に所属することにこだわらず、自分で起業するのもおもしろいかもしれません。

焦って決める必要はないですが、少しずつでも自分が動かなければ物事は進んでいきません。
漠然とでもいいので退職前から退職したらどうしていきたいのか考えておきましょう。

退職代行サービスの中には退職後の転職サポートを無料で行っているところもありますので、
相談してみるのも一つの手段です。

適応障害で退職した場合、失業保険は貰える?

適応障害で退職した場合、失業保険は貰える?
適応障害でも、条件が揃っていれば失業保険は受けられます。

さらに自己都合退職でも適応障害が原因で退職した場合は「特定理由離職者」扱いとなるため
通常2カ月ある給付制限期間なしで失業保険を受け取ることが可能です。

さらに特定理由離職者の場合、一般的な離職よりも失業保険がもらえる日数(給付日数)が多くなる場合もあります。

特定理由離職者として失業保険を受け取るおもな条件は、

  • 「雇用保険の被保険者期間が離職以前に6か月以上あること」
    例えば現在の会社が2か月しか勤めていなかったとしても、前職の雇用保険加入期間も合算することができます。転職したことがある場合はハローワークに確認してみましょう。
  • 「正当な理由のある自己都合退職であること」
    正当な理由は様々ですが、ケガや病気、適応障害も理由の対象になります。
  • 「現在は働ける状態であること」
    失業保険はまず「働ける状態にあること」が大前提になっています。退職したことによって、症状が緩和して働ける状態にあるかどうかです。

特定理由離職者になるためには退職前に心療内科などの医療機関を受診し、
ハローワークに提出するための診断書を書いてもらう必要があります。

退職後に医療機関を受診しても特定理由離職者になれる可能性は低いので注意してください。

専門家のコメント

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

適応障害を理由に退職した場合でも、失業保険は通常と同じ金額を受け取れるのでしょうか?
失業保険は就労能力と就労意思があることを前提として失業期間中の生活保障を実現する制度です。そのため適応障害により就労能力がそもそもない場合は失業保険給付を受けることはできません。この場合は健康保険による傷病手当金を受給することを検討しましょう。なお、前職で加入していた健康保険については退職後も任意継続が可能であるため、退職したあとでも前職の健康保険による傷病手当金を受給することは可能ですし、退職に伴い国民健康保険に加入することも可能です。

梅澤先生梅澤先生

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適応障害で会社を即日退職した人の体験談【リアル】

適応障害で会社を即日退職した人の体験談【リアル】

適応障害で退職に悩んでいる方の中には、「実際に退職した人のリアルな体験談を見てみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

適応障害で即日退職した人の体験談をご紹介します。
適応障害で即日退職した人の体験談
  • 働き方を変えてほしいと会社側に相談しました
  • 即日退職すると伝えたら会社から損害賠償請求を起こすと言われた
  • 退職代行業者に依頼したらトラブルなく即日退職できた

働き方を変えてほしいと会社側に相談しました

会社に柔軟性がなかったため退職!
まさしさん
まさしさん

年齢:23歳
勤続年数:1年
会社での仕事がストレスで働き方を変えてほしいと上司に相談しましたが、何も改善してくれなかったので退職しました。入社して1年目でまだまだこれからの段階でしたが、会社に柔軟性がなかったので早めに見切りをつけました。今では若手採用を重視している職場を見つけて仕事を再スタートしています。以前の職場とは違ってストレスは少なく、楽しく仕事ができています。私のように適応障害の方は細かいストレスが気になり嫌になることもあると思いますが、きっと良い職場に就ける日が来るので、諦めずに自分に合った職場を探してみてください。

即日退職すると伝えたら会社から損害賠償請求を起こすと言われた

脅しは無視してOKだと思います!
けんたさん
けんたさん

年齢:32歳
勤続年数:3年
職場に不満があったので即日退職を申し出たところ、上司から「損害賠償請求するぞ」と脅されました。調べてみたところ、よほどのことがない限り損害賠償請求が成立することはないとのことだったので、退職の意思が変わらないことを伝えました。すると、上司は引き止められないと悟ったのか、退職を承認してくれました。最後まで退職を諦めなくて良かったです。障害持ちの方が退職する場合、基本的には会社よりも労働者の方が有利なので、これから退職する方は強気で臨んでみてください。

退職代行業者に依頼したらトラブルなく即日退職できた

退職できずにズルズルと働いている方におすすめ!
さえさん
さえさん

年齢:26歳
勤続年数:4年
自分の口から退職を伝える勇気が出なかったので、退職代行業者を利用することにしました。トラブルなく退職できるのか最初は不安でしたが、実際に利用してみると本当に問題なく即日退職できたので良かったです。スタッフさんとのLINEのやり取りも想像以上にスムーズで、1つも不満はありませんでした。退職届や会社からの貸与品は自分で郵送する必要はありますが、上司と関わらずに退職できるのでおすすめです。退職に慣れておらず不安が多い方は、ぜひ退職代行を利用してみてください。

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適応障害で即日退職するときによくある質問

適応障害で退職する場合、診断書がなくても退職可能?

診断書の提出は必須ではありませんが、会社の就業規則に提出の義務の記載がある場合は、提出しなければなりません。詳しくは、会社の就業規則を確認してください。

適応障害で退職したいと言えない場合の対処方法は?

直接面と向かって言うのが難しい場合は、電話やメール、LINEといった手段が有効です。そもそも会社と連絡を取りたくないという方は、退職代行を頼るのがおすすめです。

適応障害で会社を即日退職する方法|監修者の感想

梅澤先生梅澤先生

適応障害は精神疾患の一つであり、誰しもが発症のリスクがあると考えられています。このような精神疾患を発症した場合に就労困難となることは十分あり得ますし、就労困難な体を酷使すれば更に重度の精神疾患に発展する可能性も否定できません。心身の健康があってこその雇用ですから、体の不調を感じた場合は早めに医療機関を受診すべきですし、医療機関から休養を要するとのアドバイスがあった場合はこれにしたがって就労をストップしましょう。なお、最低限度の常識と節度を有する会社であれば、そのような状態の労働者を労働に酷使することは現代の日本では考えられないと思います。

適応障害と診断されたら即日退職も検討してみよう

適応障害と診断されたら即日退職も検討してみよう

今回は適応障害と診断された場合の即日退職について解説してきました。

一般的に退社する場合は2周間前までに伝える必要がありますが「やむを得ない事情」があれば
即日退職することが可能です。

心身ともに限界を迎えており、自分では動けないという場合は退職代行サービスを利用することで、
代わりに専門のスタッフが動いてくれるので安心です。

仕事に行くのが辛いと感じている場合は、無理をせず退職の検討も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

著者情報

労働環境が悪い営業会社を退職代行で辞めた後、Webマーケティング会社に3年勤務。その後、2021年に株式会社5coreを創業する。中小企業向けに格安のSEOのコンサルティングを行いながら、自身の経験を活かして、退職代行OITOMAを立ち上げる。現在、累計で3000名以上の退職支援を行う。

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