人によって会社の状況や職場の環境は様々です。しかし「仕事に行きたくない」と泣いてしまう状況で、我慢して会社に行く必要はありません。
自分の意図せずに涙が出てしまうのは体と心が助けを求めている信号です。そして仕事に行きたくなくて泣いてしまう状況で会社に行き続けなくていいのにはちゃんと理由があります。
ここでは仕事に行きたくなくて朝泣く人向けに、会社を辞めるべき理由や対処法などを紹介します。ぜひ一日も早くツライ状況から抜け出す参考にしてください。
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仕事に行きたくなくて朝泣くのは心身からのSOS
Aさん
誰でもこのように思うことはあるでしょう。しかし「泣くほど」の状態というのは助けを求めている心身からのサインです。朝泣く以外にも以下のような症状がある場合は、うつ病などの精神疾患の可能性もあります。
- なぜか涙が出る
- 集中力がなく仕事でありえないミスや失敗が増える
- 気分がすっきりしない
- 朝なかなか起きられない
- 不眠が続く
- 自己嫌悪感が激しい
- うまく話せなくなる
- 常にイライラする
- 食欲不振・過食
- 職場にいると吐き気がする
- 原因不明の緊張状態
- 常に身体がだるい
仕事に行きたくなくて涙が出るのは精神が弱いからではない
Aさん
Bさん
仕事にまじめで頑張っている人ほど、自分を追い詰めてしまいがちです。しかし「仕事に行きたくない」から泣いてしまうことと、精神の弱さは全く関係ありません。
自分で意識していないのに涙が出てしまうのは、ストレスで感情がコントロールできていない証拠です。
我慢して働き続けて心身を壊してから退職すると、治療に時間がかかるためなかなか社会復帰できません。「泣いているだけだから」と軽視せずに、早めに対処する必要があります。
朝泣くほど仕事に行きたくない人が退職してもいい理由
朝泣くほど仕事に行きたくなくても、退職をためらう人もいるでしょう。しかしそのようなツライ状況の人には退職してもいい理由がちゃんとあります。
- 今どき転職することは珍しくないから
- 仕事よりも自分の健康を優先すべきだから
- 職場が人手不足になっても会社の責任だから
- 会社は今勤めている会社一つだけではないから
- 仕事を辞めても経済面での心配は少ないから
- 退職代行を利用すれば即日退職できるから
具体的に説明していきます。
理由①今どき転職することは珍しくないから
「キャリアアップ」や「新たにやりたいことが見つかった」など理由は様々ですが、今どき転職は珍しいことではありません。昔に比べると転職は大変しやすくなり、「なんとなく環境を変えたい」というような気軽な気持ちで転職する人もいるほどです。
また転職にこだわらず、学校などで新たなスキルを身につけて独立を目指すのもいいでしょう。退職して休む期間は自分の新しい道をゆっくり模索する時期でもあるのです。
理由② 仕事よりも自分の健康を優先すべきだから
そもそも仕事というのは自分の人生を豊かにするものです。
もちろん仕事を一生懸命頑張ることも、生きがいにすることも悪いことではありません。しかし自分を壊してまで無理して続けていては、本末転倒になってしまいます。
また毎日泣きながら会社に行くことは自分自身だけでなく、家族や友人達を心配させているはずです。あなたが健康であることが、周りの人の幸せにつながっていることも知っておきましょう。
理由③職場が人手不足になっても会社の責任だから
Aさん
慢性的に人出不足の会社にいると、同僚に気を使って辞めにくいこともあるかもしれません。しかし会社の人材不足はちゃんと人材を確保しない会社の責任であって、会社を辞めたい人のせいではありません。
それに会社は人1人が辞めたくらいで潰れることはありません。もちろん誰かが辞めた当初は職場内がバタバタしますが、そのうち落ち着いて通常通りに回るようになります。
もし1人の退職で倒産するような会社なら、むしろ早めに去っておいて正解といえるでしょう。
理由④ 会社は今勤めている会社一つだけではないから
今の会社や業務は自分に合っているといえるでしょうか?会社は今勤めている会社一つだけではありません。日本だけでも大小合わせて約171万以上の会社が存在します。こんなにたくさんの会社があるのですから、合う会社と合わない会社があって当然でしょう。
つまり今の会社にこだわって居続ける必要は全くないということです。退職すれば今の会社から解放され視野が広がることで、自分に合う仕事は何か見つめ直せるはずです。たくさんの会社の中から今度こそ自分に合う会社を探し出しましょう。
理由⑤ 仕事を辞めても経済面での心配は少ないから
Bさん
退職するなら転職先が決まっているほうが経済的には安定するでしょう。しかし「会社に行きたくない」と泣くほどの状態だと、次の転職先のことなんて考えられないはずです。転職先が決まっていない状態で会社を退職しても、失業手当の受給申請ができるので経済的な心配はしなくて問題ありません。
「仕事に行きたくなくて朝泣く」状態の場合は、退職する前に心療内科を受診し診断書を作成してもらいましょう。
診断書があれば失業手当の受給申請時に「特定理由離職者」に認定されることがあります。特定理由離職者であれば通常の自己都合退職の時にある2ヶ月の給付制限期間が免除され、働いていた期間が1年未満でも失業手当を受給可能です。
経済的な不安がなければ、ゆっくりと心身を休めることができます。
理由⑥ 退職代行を利用すれば即日退職できるから
退職代行は依頼人に代わって退職の意志を伝えるサービスです。「退職を直接伝えないことは違法なのでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし民法627条には「退職を申し出てから2週間後に退職できる」と明示されている一方、「退職は対面で伝えなくてはいけない」とは定められていません。つまり退職代行を使って退職することは違法ではないのです。
また民法627条によると、「2週間経たないと退職できない」ということになります。しかし退職代行は有給や欠勤の交渉を行ってくれます。退職を申し出てから退職日までの間休むことができれば実質「即日退職」ですし、会社と連絡を取る必要もありません。
仕事に行きたくなくて朝泣く人の対処方法5選
Aさん
- 病院を受診する
- 異動願を出す
- 仕事を辞める
- 退職代行を利用して仕事を辞める
- 退職の前にまずは休職してみる
退職する前にできる対処方法もありますのでぜひ参考にしてください。
対処法①病院を受診する
仕事に行きたくなくて朝泣く人の場合、泣くだけでなく以下のような変化が起きていることが考えられます。
- 眠れない、眠りが浅いなどの睡眠障害
- 何も楽しいと思えない
- 理由もなく涙が出てくる
- 理由もなく常に恐怖心がある
- 思考力、判断力、集中力の著しい低下
- 常に視線を感じる
- 不安感が常にある
- 動悸や頻脈、息苦しさがある
- めまいの症状がある
- 「死んでしまうのではないか」と思うことを繰り返す
このような症状が2週間以上続いている場合は、迷わず心療内科を受診しましょう。心療内科を受診すれば、薬の処方や適切なアドバイスを行ってくれます。
心療内科や精神科と聞くと少しためらうかもしれませんが、手遅れになる前に受診することをおすすめします。症状が改善されれば、仕事を辞めるべきかどうか正しい判断ができるはずです。
対処法②異動願を出す
仕事に行きたくない理由が上司や同僚との人間関係であった場合、異動願を出すことも対処法の一つです。職場の人間関係をよくすることも業績をよくしていくための一環なので、異動願を受け入れてくれる会社も少なくありません。
人間関係に悩んでいるときは、1人で抱え込んでいては大変危険です。まずは同じ職場の上司に相談してみましょう。もし上司が悩みの原因なのであれば、上司の上司や人事に相談して異動願を提出しましょう。
実際部署異動することによって環境がよくなり、活き活きと仕事できるようになったというケースもあるようです。
対処法③仕事を辞める
「長時間労働」や「サービス残業」など会社の体制自体に問題がある場合は、思い切って仕事を辞めましょう。
仕事を辞める時には医療機関からの診断書があると非常に効果的です。なぜなら会社には「安全配慮義務」あるからです。「安全配慮義務」とは労働契約法第5条で定められている「従業員が安全かつ健康に労働できるようにするために会社が負う責任」のことです。
診断書は「心の健康を損なっている証拠」になります。退職の意志を伝える際にうまく理由を伝えられなくても、診断書があれば会社も退職を承諾してくれるでしょう。
対処法④退職代行を利用して仕事を辞める
退職代行を利用すれば退職の意志を自分で伝える精神的負担から解放され、スムーズに退職することができます。
- 即日退職できる
- 上司に直接会わずに退職できる
退職代行は退職の意志を伝えるだけでなく、有給休暇の取得など退職に関する交渉を行ってくれます。
年次有給休暇は労働基準法で定められており、会社が「うちの会社に有給なんてない!」と言ったとしてもそのような言い分は通用しません。
例えば無期雇用で勤務期間が6ヶ月経過し、そのうち8割を出勤した場合、10日の有休が付与されます。
勤続年数 | 有給付与日数 |
---|---|
6ヶ月 | 10日 |
1年6ヶ月 | 11日 |
2年6ヶ月 | 12日 |
3年6ヶ月 | 14日 |
4年6ヶ月 | 16日 |
5年6ヶ月 | 18日 |
6年6ヶ月 | 20日 |
ただし、退職代行の業者の中には交渉ができない「非弁業者」が存在します。非弁業者に依頼すると会社が「退職代行業者からの退職は受け付けません。本人に確認を取ります」というような態度を取ったときに、交渉ができないため退職自体が失敗する可能性があります。
強硬な態度に出そうな会社に勤めている場合や有給や未払い残業代など退職に関する交渉が必要な場合は、会社と交渉できる弁護士か労働組合が運営元の退職代行業者に依頼するようにしましょう。
運営元 | 退職に関する交渉 |
---|---|
民間企業 | できない |
労働組合 | できる |
弁護士 | できる |
対処法⑤退職の前にまずは休職してみる
「仕事を辞める!」と思いきる前に、有給休暇を利用して会社から離れてみるのもいいでしょう。一度会社から離れて冷静になり、これから自分がどうしていきたいのかゆっくり考えてみることも大切です。
ただし1週間など長期の休暇を取るときはしっかりと引き継ぎをして、会社から連絡がこないようにしておきましょう。休暇中に連絡がくると気持ちが仕事に引き戻されてしまい、かえって状態が悪化することも考えられます。
朝泣くほど仕事に行きたくない人が仕事を辞めるときの注意点
朝泣くほど仕事に行きたくない人が退職をすすめるときには、いくつか注意したいことがあります。
- 退職の相談は仕事に関係ない人にする
- 休職するときは休業制度を利用する
- 絶対に無断欠勤はしない
退職の相談は仕事に関係ない人にする
退職の相談は会社に関係ない友人などにするようにしましょう。会社のことを相談するなら「社内の上司や同僚がいいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし上司や同僚は、あなたがこのようなツライ状態になるまで何もしてくれなかった人達です。今更相談したところで、望むようなアドバイスが得られるとは考えにくいでしょう。
その点仕事に関係ない友人であれば、退職の相談をしても社内に噂が広まる心配はありません。また転職経験のある友人であれば、転職のことについて深く質問することもできるでしょう。
ただし友人は社内のあなたの状況を知っているわけではないので、もらったアドバイスも全てが当てはまっているわけではありません。なにもかも鵜呑みにするのではなく、会社の状況に照らし合わせながら考えることが大切です。
休職するときは休業制度を利用する
退職前に休職をするならば、会社の休業制度を利用して計画的に休職するべきです。法律上の義務ではありませんが、多くの会社には「休業制度」が定められていますので就業規則を確認してみましょう。
大企業 | 中小企業 | |
---|---|---|
休職期間 | 1年以上~数年 | 数カ月~1年程度
(勤続年数が短い場合は適用除外となることもある) |
休職理由 | 病気やけがに加え、留学など | 病気やケガに限る |
休職期間の賃金 | 休職理由によって賃金が支給される場合がある | 基本的に無給 |
欠勤も休職も「会社を休む」という点で共通していますが、欠勤は「仕事ができないことをやむを得ず認められる」のに対し、休職は「制度として仕事をすることを免除される」という点で大きく異なります。単純にいうと欠勤は無給になりますが、休職は会社によって賃金が支給される可能性があります。
また、医療機関から「〇ヶ月の休養を要する」といった診断書をもらっておくと、休職制度は利用しやすいです。会社の休職制度を利用して心身を休めながら、退職に向けて準備をしていきましょう。
絶対に無断欠勤はしない
無断欠勤は絶対にNGです。無断欠勤すれば会社から解放された気持ちになるかもしれませんが、実はまったくそうではありません。
会社は無断欠勤した人を勝手に退職にすることはできません。本人の意志確認をする必要があるため、電話や手紙で連絡を取ろうとします。場合によっては上司が直接自宅に来ることもあり得ます。
この状態で連絡に応じて退職の手続きをすればよいですが、無視し続けると懲戒解雇になることもあるので注意が必要です。
懲戒解雇は失業手当の受給が受けられなかったり、転職が不利になったりと退職後のリスクが大きいです。「朝泣くほど会社に行きたくない」「自分で退職を伝えるのが怖い」という場合は、退職代行に依頼して退職の意志を伝えるようにしましょう。
朝泣くほど仕事に行きたくない人へ!退職すべき6つの理由を解説 まとめ
朝泣くほど仕事に行きたくないのは甘えや精神の弱さではなく、心身が悲鳴を上げているサインです。「泣くだけだから」と軽視せずに、心療内科を受診して適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
会社に行きたくないという気持ちは部署を異動したり、仕事を休んだりすることで和らぐこともあるかもしれません。
しかしそれでも解決が見込めないなら迷わず退職することをおすすめします。今どき転職は珍しいことではありませんし、会社は今の会社一つだけではありません。あなたの人生を豊かにするためにも今の会社を辞めて新たな一歩を踏み出しましょう。
もしも自分で退職する勇気がないときは退職代行の利用を検討してみましょう。退職代行を利用すれば嫌な上司に直接会うことなく、スムーズに退職可能です。
さらに弁護士や労働組合が運営する退職代行業者であれば、自分では伝えづらい有給休暇の取得や未払い残業代などの交渉も行ってくれるので、希望通りの退職をすることができるでしょう。