「仕事に行きたくない家にいたい」と感じる理由と解消方法を解説

「仕事に行きたくない！」と感じたことがある人は、少なくないでしょう。もしこのように感じたとき、無理に会社に行って働き続けることが正解なのでしょうか？

会社に行きたくないという気持ちは甘えではなく心身からの危険信号の可能性もあるので、適切に対処していくことが大切です。

この記事では「仕事に行きたくない家にいたい」と感じる理由と解消法を詳しく解説していきます。

【前提】仕事に行きたくない、家にいたいと思うのは甘えではない

大前提として「仕事に行きたくない、家にいたい」と思うことは全く甘えではありません。

2023年3月、株式会社ベクトルが男女500人対象に行った「仕事に行きたくない理由やタイミング、その時の対処法についてのアンケート調査」を行いました。

その中の「仕事に行きたくないと感じたことがあるか？」と質問に対して「仕事に行きたくないと感じた経験がある」という回答は95%にものぼりました。

この結果から20人中1人だけは、「仕事に行きたくない」と考えことがないほどの仕事好きです。しかしあなたの周りにいるほとんど人は、何らかの理由で仕事に行きたくないと考えた経験があるということがわかります。

つまり「仕事に行きたくない、家にいたい」と思うことは決して甘えではなく、ごく自然なことなのです。

仕事に行きたくない！家にいたいと感じる代表的な理由

「仕事に行きたくない！家にいたい」と感じる人は多いですが、その理由は様々です。ここでは仕事に行きたくないと感じる代表的な理由をご紹介します。

ご自身に当てはまる理由があるか確認してみましょう。

理由①職場の人間関係に問題があり、行きたくない

職場の人間関係に問題があるとき「会社に行きたくない」と考えるのは当然です。というのもプライベートでの人間関係とは違い、職場の人間関係は自分で選んで構築していくことはできません。

職場では年齢や経験、価値観の異なる人が一緒に働いているので、お互いに認め合うことが必要です。しかしときに配慮の足りない人がいて、周りの人を悩ませます。

「上から目線の人」や「周囲を振り回す人」「悪口・陰口を言う人」など、関わることの一つ一つは些細なストレスかもしれません。

しかしこのようなストレスが蓄積されていくと「今日もあの人の相手をしないといけないのか」と、会社に行くことがどんどん億劫になるはずです。

また人間関係の悪い職場では、わざと情報を共有してもらえなかったり雑用を押し付けられたりといった嫌がらせを受けることもあります。

ただでさえ人間関係に悩んでいるのに仕事まで邪魔されると、仕事への意欲も奪われてしまいますよね。

理由②仕事で失敗をしてしまって怒られるのが怖い

仕事を失敗してしまったことで怒られるのが怖くて、会社に行きたくないと感じる人も多いです。

どんなに優秀な人でもミスはします。特に入社して間もない頃や異動したばかりの頃は、業務に慣れていないためミスをしても仕方ないでしょう。

もちろん仕事をミスして怒られるのは当然ですが、怒られたことでいつまでも落ち込むよりも「なぜミスをしたのか」「どうしたらミスをせずにうまくできるのか」を分析して改善することが大切です。

しかし何度もミスをして怒られるというのを繰り返していると「また同じことをしてしまうかもしれない」「自分にはできない」「上司に報告するのが怖い」とトラウマになって、会社に行くこと自体が嫌になってしまうのかもしれません。

理由③仕事にやりがいがなくつまらない

仕事のやりがいは人によって異なりますが、「いい成績を出せた」「給料が上がった」「上司に褒められた」などの成果が出せて感じる人が多いでしょう。

しかし仕事内容が自分に合っていなかったり、本当にやりたい仕事でなかったりした場合成果を出しにくいかもしれません。成果が出ないと、今やっている仕事の面白みを感じることはできませんよね。

また上司に正当に評価してもらえないこともあります。正当な評価を受けられないと、どんなに好きな仕事でも昇給や昇格できずにやる気を奪われてしまうでしょう。

やりがいがないと仕事のモチベーションが下がってしまい、「いっそのこと会社に行かずに家にいたい」と思うようです。

理由④自分の人生に目標がなく働いている意味を見出せない

「起業したい」「結婚して家を建てたい」といった目標があれば、頑張って仕事をしてお金を稼ごうと思うはずです。

また人生の目標と言うと少し大げさかもしれませんが「休みに旅行に行きたい」「楽器を習いたい」など、何か目標があると仕事をする意味がぐっと深まるでしょう。

「日々の生活があるから･･･」と仕方なく会社に行っている人もいるかもしれませんが、日本では国民に「最低限の文化的な生活」が保障されています。

そのため働かなくても要件を満たせば生活保護を受けられるので、嫌々会社に行かなくても最低限の生活はできてしまいます。

人生の目標がなくただ日々の「衣食住」の確保のために働くのであれば、会社に行かずに家にいたほうがいいと考えてしまうかもしれません。

理由⑤毎朝早く起きるのが辛く頑張れない

朝起きるのが辛くて「仕事に行くのがしんどい」と感じたことのある人は多いのではないでしょうか。

通勤時間が長かったり満員電車に揺られたりすることを日々繰り返していると、会社に行くのが苦痛です。特に休み明けの朝は辛く感じてしまうでしょう。

しかしたいていの人は、会社に行くと辛かった朝を忘れて仕事に集中できるはずです。ところが、中にはそうでない人もいます。朝起きるのが辛いだけでなく、以下のような状態の人はいませんか？

もしこのような状態がずっと続いているなら、それは休みを引きずっているのではなくうつ病などの精神疾患の可能性があります。「疲れているだけだ」と放置せずに医師に相談するようにしましょう。

仕事に行きたくない..家にいたいという気持ちを解消する方法

「仕事に行きたくない、家にいたい」という気持ちになっても、本当に働かずにずっと家にいるわけにはいきませんよね。上手に解消するにはどうしたらよいのでしょうか？

方法①自己分析をして人生における目標を作る

自己分析をして将来のビジョンを明確にして人生における目標を作りましょう。人生における目標を作れば、仕事を頑張る意味ができますし将来への不安も解消されます。

自分の理想の将来をイメージして実現するためにやるべきことを考えていけば、今自分がするべきことは何か見えるはずです。

また理想の将来を実現するためには、働いてお金を稼ぐことの重要さを強く感じることができるでしょう。明確な人生における目標があれば仕事のやる気が上がり、「仕事に行きたくない」という気持ちが和らぎます。

方法②仕事にやりがいを見出す

「仕事に行きたくない！家にいたい」という気持ちを解消するには、仕事にやりがいを見出すことも大切です。

やりがいがあれば、仕事のやる気も上がります。

何でもいいので仕事をやるやりがいを見つければ、仕事に対して前向きになれるはずです。

方法③一度休職して今の仕事をずっと続けるか考える

今の仕事を続けることが不安なら、一度休職して今後どうしていくのかじっくり考えてみましょう。休職制度の有無や条件は会社によって様々なので、会社の就業規則を確認してみてください。

休職中は１日の時間を自分のために使えます。客観的に業務内容や会社の待遇などを見つめ直して、今の仕事のいい部分と悪い部分を分析してみましょう。

例えば、給料が低くてやる気が出ないということであれば、仕事に役立つスキルを習得したり副業をしたりすることで解消できるかもしれません。

方法④朝に楽しみを設けてスムーズに起きれるようにする

好きな音楽をかけたり、朝食に自分の好きな物を食べたりするなど朝に楽しみがあると、スムーズに起きられるようになるかもしれません。

また朝起きにくいのは、生活習慣が乱れている可能性もあります。テレビやスマホで夜更かしをしていたり、偏った食事をしたりしていませんか？

自分の生活を見直して、よくない点を改善するようにしましょう。規則正しい生活やバランスの良い食事を心がければ心身が整い、朝も目覚めやすくなるでしょう。

方法⑤人間関係に問題があるなら部署異動を申し出る

会社自体に不満はなかったり転職するのが怖かったりする場合は、部署異動を申し出てみましょう。部署異動をすれば転職をしなくても人間関係を変えることができるので、仕事に行きたくないという気持ちを解消できるかもしれません。

ただし部署異動は他の部署との兼ね合いがあるため、異動願いを出してすぐに対応してもらえるものではないです。

また異動しても同じ会社内にいることに変わりはないので、苦手な人と廊下で鉢合わせしたり業務上関わったりするかもしれません。

「もう限界！」というほど会社に行きたくないなら、転職したほうが確実に職場の人間関係を断ち切ることができるでしょう。

方法⑥有給休暇を取りリフレッシュする

会社に行きたくないときは、数日休んでみるのも効果的な方法です。真面目な人は「自分が仕事に行かなければ仕事が回らない」「休むのは申し訳ない」と感じるかもしれません。

しかしあなたの「仕事に行きたくない！家にいたい！」という気持ちは、ミスが増えたり効率が悪くなったりと仕事ぶりにも出てしまっているはずです。

仕事のモチベーションが低いまま働き続けるよりも、思い切って休みを取ってリフレッシュしましょう。

家でダラダラ過ごすのもいいですし旅行や買い物など、あなたの好きなことを好きなだけして心を解放すれば、自然と気持ちが前向きになっていきます。

方法⑦会社を辞めて環境を変える

会社を辞めて環境を変えるのもいい方法です。転職は新卒の就職活動のときと違って職場を一度経験しているので、自分に合う環境や待遇、職種の仕事を見つけやすいです。

ただし「もう会社辞めたい！」と、感情のままに会社を辞めてしまうのは絶対にNGです。何の準備もせずに会社を辞めると、安定した収入を失うことになります。

現在の貯蓄や会社を辞めた後の計画を考えてから、会社に退職の意志を伝えましょう。経済的に余裕がないからと焦って次の勤め先を決めてしまうと、今よりも環境の悪い職場に行ってしまうかもしれません。

次の就職先をしっかり選んで決めてから、退職に踏み切るようにしましょう。

方法⑧仕事は仕事と割り切って頑張る

「仕事は仕事」と割り切ってしまうのも、仕事に行きたくない気持を解消するいい方法です。働いているからといって、仕事を優先する必要はありません。

仕事は仕事と割り切っていれば、「仕事」と「プライベート」を同列に見られるので、自分に合ったバランスで仕事とプライベートを両立できるようになるはずです。

また仕事は仕事と割り切れば、「こんな仕事がしたい」といった無駄なこだわりや感情に捉われずに、どんな仕事でも合理的にこなすことができるようになります。

仕事の成果や人間関係に過剰に反応する必要が無くなって精神的ストレスが軽減されるので、「仕事に行きたくない」という気持ちがなくなるでしょう。

どうしても辞めたくて限界なら退職代行を頼ろう

退職や転職するには、勇気や覚悟が必要です。そのため「仕事に行きたくない！」と感じても、まずは今の会社で働き続けられるように何かしらの努力をする人がほとんどでしょう。

しかし「仕事に行きたくない」という気持ちを抱えたまま無理に働き続けると、ストレスが溜まっていつか心身に限界がきてしまいます。

そのような辛い状況に追い込まれる前に、転職代行の利用を検討してください。退職代行なら自分で「会社を辞めます」と会社に伝えずに、「辞めたい」と思ったその日に退職することができます。

退職代行を使えば会社に連絡しないで辞められる！

退職代行に依頼すれば、会社や上司と一切連絡を取らずに退職することができます。なぜなら退職代行が依頼者と会社の間に入って、退職に必要な連絡のやりとりを全て担ってくれるからです。

しかし会社によっては、ルールを破って依頼者にしつこく電話やメールをしてくることもあります。そのようなときは応答せずに、会社から連絡があったことを退職代行に伝えましょう。

退職代行があなたに代わって会社に用件を聞き、連絡しないように強く伝えてくれます。退職代行に依頼をすれば、依頼したその時から会社と直接関わる必要はなくなるので安心してください。

「仕事に行きたくない家にいたい」と感じる理由まとめ

理由は様々ですが、「仕事に行きたくない！家にいたい」という気持ちは、働いていればほとんどの人が感じたことがあります。

仕事に行くことに辛さや悩みを感じたら、有給でリフレッシュしたり部署異動を申し出たりといった気持ちの解消法を試してみましょう。

しかし会社自体が悩みの種なら、退職するのもいい方法です。転職すれば今よりもいい環境で働くチャンスが生まれます。

もし自分で退職を言いづらいなら、退職代行の利用を検討してください。退職代行なら会社と一切連絡を取らずにスムーズに退職することができます。