Bさん
Aさん
会社で何らかの労働問題に悩んだ時、優秀な弁護士に依頼して今すぐ問題を解決して欲しいですよね。
中でも、着手金0円の完全成功報酬制という言葉に惹かれ、完全成功報酬制の弁護士に依頼したいと思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、完全成功報酬制の弁護士事務所を探している方のために、「労働問題に強いおすすめ弁護士事務所3選」や「弁護士に依頼する前に知っておくべき基礎知識」をご紹介します。
完全成功報酬制の注意点もご紹介しているので、弁護士に依頼して後悔したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 完全成功報酬制とは、後払い形式の料金制度のこと!
- 完全成功報酬制は着手金無料で魅力的だが、弁護士にとってはハイリスクであり、いくつかのデメリットが存在する!
- 完全成功報酬制は「成功報酬のパーセンテージが高い」「別の名目で費用が上乗せされている」などの可能性があり、必ずしもお得ではない!
- 報酬を得るためにあえて安い金額で和解しようとする弁護士もいる可能性があるので注意!
- 会社がブラックすぎて辛い場合、退職代行を利用して今すぐ職場から逃げるのも手!
労働問題を弁護士(完全成功報酬)で解決する前に知っておくべき基礎知識
Bさん
初めて弁護士に依頼する、もしくは弁護士の料金体系に詳しくない方のために、事前に知っておくべき基礎知識をご紹介します。
- 基礎知識①そもそも完全成功報酬とは?
- 基礎知識②労働問題に強い弁護士の費用相場【相談料・着手金】
- 基礎知識③完全成功報酬の弁護士に依頼するメリット・デメリット
- 基礎知識④完全成功報酬の弁護士で労働問題を解決するまでの流れ
基礎知識①そもそも完全成功報酬とは?
Aさん
弁護士が掲げている『完全成功報酬制』とは、後払い形式の料金プランのことです。
通常は着手金を支払ってから業務を実行してもらいますが、完全成功報酬制の場合、着手金がないので最初に支払うお金は基本的にありません。
最初に支払うお金はなく、業務完了後に回収できた請求額から料金分を差し引くのが一般的です。
基礎知識②労働問題に強い弁護士の費用相場【相談料・着手金】
Bさん
弁護士に依頼する際に割高なのか割安なのかを判断するためにも、費用相場を知っておきましょう。
労働問題に強い弁護士の費用相場は、以下の通りです。
費用相場 | |
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相談料 | 1時間:1万円 |
着手金 | 10万円〜30万円程度 (完全成功報酬制の場合は0円) |
成功報酬 | 回収額の15%〜20% |
実費(交通費・郵送料) | 1万円〜5万円程度 |
日当 | 1時間:1万円〜3万円程度 |
弁護士に問題解決を依頼する場合、成功報酬の他に「相談料、実費、日当」などの費用がプラスで発生するのが一般的です。
オイトマスタッフ
基礎知識③完全成功報酬の弁護士に依頼するメリット・デメリット
Aさん
どの料金体系にするかで迷っている方のために、完全成功報酬の弁護士に依頼するメリット・デメリットをご紹介します。
完全成功報酬の弁護士に依頼するのメリット
- 着手金が無料になる
- 後払い形式なので、現状支払いが不可能な人でも利用できる可能性がある
- 事件処理が上手くいかなった場合は料金が発生しないため、費用倒れのリスクを抑えられる
完全成功報酬の弁護士に依頼するデメリット
- 回収できる見込みの低い案件は断れる可能性が高い
- 成功報酬費用のパーセンテージが高い傾向にある
- 着手金以外の項目で費用が発生する可能性がある
完全成功報酬は着手金が無料で聞こえは良いですが、他の項目で費用が発生するケースもあります。
完全成功報酬にはメリットだけでなくデメリットも存在するので、両面を把握したうえで依頼を決めましょう。
基礎知識④完全成功報酬の弁護士で労働問題を解決するまでの流れ
Bさん
全体像を知りたい方のために、完全成功報酬の弁護士で労働問題を解決するまでの流れをご紹介します。
労働問題に強いおすすめ弁護士事務所3選【完全成功報酬】
Aさん
弁護士への依頼を前向きに考えている方のために、労働問題に強いおすすめ弁護士事務所3選をご紹介します。
勝浦総合法律事務所|回収額の19.8%〜33%
相談料 | 5,500円(30分) 残業代請求については無料 |
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着手金 | 無料 |
成功報酬 | 会社との直接交渉ので解決:回収金額の19.8% 労働審判の場合:回収金額の26.4% 訴訟の場合:回収金額の33% |
相談方法 | 対面のみ |
受付時間 | 平日:9:30〜20:00 土曜:10:00分~17:00 |
連絡先 | 0120-777-490 |
公式HP | https://katsuura-law.com/ |
勝浦総合法律事務所は、残業代請求・不当解雇の慰謝料請求といった労働問題を扱う弁護士事務所です。
とくに残業代請求に力を入れており、令和4年の回収額としては約7.5億円という実績があります。
訴訟や労働審判になった場合でも、回収できなかった場合は費用は一切かかりません。
残業代請求をしたいという労働者の方におすすめの弁護士事務所です。
大公法律事務所|成功報酬は回収額の20%〜30%
費用(未払い賃金請求の場合) | |
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相談料 | 無料 |
着手金 | 無料 |
成功報酬 | 会社との直接交渉の場合:回収金額の20%(最低20万円) 労働審判の場合:回収金額の30%(最低30万円) 訴訟の場合:回収金額の30%(最低30万円) |
実費 | 不明 |
相談方法 | 電話・メール |
受付時間 | 9:30〜18:30 ※土日祝を除く |
大公法律事務所は、完全報酬制の料金プランを掲げているおすすめの弁護士事務所です。
成功報酬のパーセントは解決するステップで異なっており、会社との直接交渉で解決した場合は回収金額の20%、それ以降で解決した場合は回収金額の30%となっています。
なお、HPに記載している労働問題の料金体系は”未払い賃金請求のみ”なので注意が必要です。
未払い賃金請求以外の労働問題に掛かる料金は不明なので、細かい料金については相談の時点でよく確認しておきましょう。
QUEST法律事務所|担当は労働問題専門の弁護士のみ
費用(残業代請求の場合) | |
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相談料 | 無料 |
着手金 | 無料 |
成功報酬 | 会社との直接交渉の場合:33万円+回収金額の19.8% 労働審判の場合:33万円+回収金額の26.4% 訴訟の場合:不明 |
実費 | 1万円 |
相談方法 | 電話・メール・LINE |
受付時間 | 24時間365日 |
QUEST法律事務所は、労働問題専門の弁護士が在籍しているおすすめの法律事務所です。
証拠の集め方や退職の仕方、残業代請求の手続きに関するサポートなどに対応しており、スムーズな問題解決が期待できます。
注意点は、成功報酬に「固定費用」が上乗せされている点です。
着手金は無料ですが、その代わり成功報酬に固定費用の33万円が掛かってくるので、その点は注意が必要です。
弁護士法人サリュ|残業代請求と不当解雇は着手金無料
費用(残業代請求の場合) | |
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相談料 | 無料 |
着手金 | 無料 |
成功報酬 | 会社との直接交渉の場合:回収金額の22%(最低27万5千円) 労働審判の場合:5万5千円+回収金額の27.5%(最低33万円) 訴訟の場合:11万円+回収金額の33%(最低33万円) |
実費 | 不明 |
相談方法 | 電話・メール・オンライン面談 |
受付時間 | 平日10:00~18:00(年末年始・ゴールデンウィークを除く) |
弁護士法人サリュは、無料相談を受け付けている弁護士事務所です。
依頼内容によっては着手金が発生しますが、労働問題の大半は着手金無料となっているので、完全成功報酬制で依頼したい方におすすめです。
自宅や会社からのオンライン面談が可能なので、手軽に相談を行いたい方は、サリュの利用を検討してみてください。
労働問題を弁護士(完全成功報酬)で解決する際の注意点
Bさん
まだ依頼を決断できない方のために、完全成功報酬制の弁護士に依頼する際の注意点をご紹介します。
- 完全成功報酬制は、弁護士にとって大きなリスク
- 成功報酬のパーセンテージが高めに設定されているかもしれない
- 着手金が発生しなくても他の名目で料金が発生するケースがある
- 勝訴しても相手にお金がなくて回収できず、費用倒れになる可能性がある
- 報酬を得るために、安い金額で和解しようとする弁護士も存在する
完全成功報酬制は、弁護士にとって大きなリスク
完全成功報酬制は、弁護士にとっては大きなリスクです。
なぜなら、弁護士が完全成功報酬制を採用した場合、膨大な手続きをしたのにも関わらず、報酬を得られない可能性があるからです。
完全成功報酬制の場合、弁護士側はただの骨折り損で終わってしまう可能性があるので、大きなリスクとなります。
成功報酬のパーセンテージが高めに設定されているかもしれない
Bさん
弁護士がハイリスクな完全成功報酬制を採用している理由は、報酬率の設定にあります。
通常よりも成功報酬のパーセンテージを高めに設定することで、リスクとリターンのバランスを取っています。
もちろん、すべての弁護士がそうとは限りませんが、完全成功報酬制の弁護士はタダ働きのリスクも背負っているので、基本的に報酬は上乗せされていると考えておくべきでしょう。
着手金が発生しなくても他の名目で料金が発生するケースがある
完全成功報酬制の弁護士は着手金が無料な点はメリットですが、他の名目で料金が発生するケースがあります。
例えば、料金体系の中に「手数料」「日当」などの名目があり、結果的に着手金と同程度の金額が発生しているケースがあるので注意が必要です。
弁護士によっては、成功報酬が「30万円+回収金額の20%」と回収額から差し引く分にプラスして、固定金額が上乗せされているケースもあります。
勝訴しても相手にお金がなくて回収できず、費用倒れになる可能性がある
これから弁護士に依頼する方は、裁判を起こした場合の費用倒れのリスクも覚えておきましょう。
仮に裁判で勝訴したとしても、相手側にお金がなかった場合、請求額を回収できずに費用倒れとなります。
労働問題の場合、訴える相手は会社であるケースが多いので、お金がなくて回収できないケースは少ないと考えられますが、場合によっては注意が必要です。
オイトマスタッフ
報酬を得るために、安い金額で和解しようとする弁護士も存在する
完全成功報酬制の弁護士に依頼する場合、回収額が少なくなるケースもあるので注意してください。
完全成功報酬制の弁護士は事件が未解決に終わると成功報酬を得られないので、あえて安い金額で和解しようとする弁護士も存在します。
自身の報酬のために低いラインで妥協してくる弁護士もいるので、相談の時点で、弁護士が誠実に対応してくれる人かどうかをしっかりと見極めましょう。
労働問題を弁護士(完全成功報酬)に依頼してトラブルなく解決するポイント3つ
労働問題を完全成功報酬の弁護士に依頼し、トラブルなく解決するポイントをご紹介します。
- 「完全成功報酬」という甘い言葉に期待しすぎない
- どんなに信頼できそうな弁護士でも、契約内容はきちんと確認しておく
- 無料相談の時点で追加料金など分からないことを一通り聞いておく
「完全成功報酬」という甘い言葉に期待しすぎない
これから弁護士に依頼する場合、「完全成功報酬」という甘い言葉に期待しすぎないようにしましょう。
これまでお伝えした通り、完全成功報酬は着手金が無料で魅力的ですが、メリットばかりではありません。
成功報酬が高めの料金設定にされていたり別の名目で費用が上乗せされていたりするケースもあります。
弁護士は完全報酬制でタダ働きのリスクを背負っており、何かしらのデメリットがある可能性は高いので、弁護士に依頼する際は慎重さを欠かさないようにしましょう。
どんなに信頼できそうな弁護士でも、契約内容はきちんと確認しておく
完全成功報酬制の弁護士に依頼する場合、契約内容はきちんと確認しておきましょう。
利用者側にとって不利な内容が契約書に記載されている可能性もあります。
例えば、契約書に「契約が途中終了した場合,弁護士は履行の割合に応じて報酬を請求できる」などと記載されている場合、事件が未解決に終わっても一定の報酬を支払わなければなりません。
あとから契約内容が不利であることに気がついても遅いので、契約書には事前に目を通しておきましょう。
無料相談の時点で追加料金など分からないことを一通り聞いておく
完全成功報酬制の弁護士に依頼してトラブルを起こしたくない方は、無料相談の時点で疑問点はすべて解消しておきましょう。
「追加料金について」「手続きの全体的な流れ」など分からないことを一通り聞いておけば、依頼してからトラブルが起こる可能性を低くできます。
労働問題を弁護士(完全成功報酬)に依頼する際によくある質問
労働問題は弁護士(完全成功報酬)で解決すべき?費用相場や注意点|まとめ
- 完全成功報酬制とは、後払い形式の料金制度のこと!
- 完全成功報酬制は着手金無料で魅力的だが、弁護士にとってはハイリスクであり、いくつかのデメリットが存在する!
- 完全成功報酬制は「成功報酬のパーセンテージが高い」「別の名目で費用が上乗せされている」などの可能性があり、必ずしもお得ではない!
- 報酬を得るためにあえて安い金額で和解しようとする弁護士もいる可能性があるので注意!
- 会社がブラックすぎて辛い場合、退職代行を利用して今すぐ職場から逃げるのも手!
会社を訴えたいほど辛くて、なおかつ退職を言い出せない場合、退職代行の利用を検討してみてください。
退職代行を利用すれば、法律に詳しい業者が間に入り、あなたの代わりに退職の意思を伝達してくれます。
上司が怖くて退職を言い出せなかったとしてもスムーズに即日退職できるので、今の職場から解放されたい方は退職代行の利用を検討してみてください。