Aさん
Bさん
退職を決意して上司に「辞めます」と言ったのに、上司から「今辞めるのはもったいない」と引き止められることがよくあります。
責任感が強く誠意のある人ほど、引き止めを振り切るのは苦しいですよね。
この記事では、退職を引き止められて迷うけれどやっぱり辞めたい方のために、「引き止める上司の本音」や「上手な断り方」をご紹介します。
引き止めがしつこくても即日退職できる方法もご紹介しましたので、ぜひ最後までお読みください。
- やっぱり辞めたい理由は「会社のやり方や人間関係が合わない」「将来の展望が見えない」から
- 退職を引き止める上司の言う「もったいない」は「オレの立場が危うくなる」と同じ
- 引き止めを断る際は「ポジティブな理由」「体調不良」を意識し、それでもダメなら退職代行を使う
- 直属の上司に退職を引き止められたら、その上の上司や人事部・労働基準監督署・退職代行業者に相談する
- 退職したい会社からの的はずれな「代替案・給与未払い・脅し」で退職代行業者に相談する人も多い
- しつこい引き止めや罪悪感はありがち。辞めづらい時は退職代行を使うのがおすすめ
退職を引き止められてもやっぱり辞めたいと思う理由とは?
上司に退職を引き止められてもやっぱり辞めたいという思いが変わらないのは、以下の4つの理由があるからです。
- 仕事のやり方やルールに納得がいかない
- どうしても人間関係がうまくいかない
- キャリアアップできる見込みがない
- 今よりも良い労働条件の転職先を見つけた
では、それぞれの理由について見ていきます。
理由①仕事のやり方やルールに納得がいかない
上司のやり方や会社のルールに納得がいかない場合、退職を引き止められても「仕事を続けよう」と思えないものです。
仕事の手順や責任範囲、仕事量などについてあなたは「上司のやり方」や「会社のルール」に合わせようと努力してきました。
ですが、押し付けられるばかりで納得できる説明がないから辞めたいと思いつめたのではないでしょうか。
仕事のやり方やルールは、会社や上司それぞれのシステムにすぎません。
あなたはたまたま会社のシステムに合わなかっただけなのです。
オイトマスタッフ
理由②どうしても人間関係がうまくいかない
上司との相性が悪くてコミュニケーションが上手くいかない、また職場の人たちが自分と合わないなど人間関係の悩みも退職の理由になります。
パワハラ・セクハラ体質の上司には歩み寄っても無駄ですし、もし職場の同僚がいじめやモラハラをしてきたら心が病むばかりです。
人が自分を活かせるかどうかは環境次第と言われています。
人間関係が上手くいかなくて自分らしく活躍できない環境では、良い仕事はできません。
オイトマスタッフ
理由③キャリアアップできる見込みがない
今の会社にキャリアアップの見込みがないのなら、働き続ける意欲が失われるのは当然のことです。
具体的なケースとしては、「上の役職が詰まっていて出世できそうにない」「今の会社では自分のやりたいことが出来ない」などの行き詰まりがあるでしょう。
今の会社で成長できる見込みがないなら、退職して新しい場所で可能性を広げたいと思うものです。
オイトマスタッフ
理由④今よりも良い労働条件の転職先を見つけた
今の会社よりも良い転職先を見つけたら、チャンス到来ですから早く退職して次の職場に移りたいですよね。
今の会社を選んだ時には出ていなかった“好条件の求人”が後になって出てくることがあります。
また、単身赴任中の人が家族と一緒に暮らせる会社を探したり、子どもの進学先に合わせて別の土地での再就職を叶えたいと願ったりすることも。
終身雇用は当たり前で多少条件が悪くても勤めあげていた時代とは違い、現代は変化する家族のあり方に合わせて仕事を選ぶ風潮が強いです。
オイトマスタッフ
退職を引き止められた時には「やっぱり辞めたい」初心を思い出すことが大事です。
退職を引き止める上司の本音4選!もったいないは建前かも
上司が部下の退職を引き止めるときは、たいてい会社や自分自身の立場の保身を考えています。
退職を伝えられた上司は、「部下に辞められたら困る」という本音を「今辞めたらもったいない!」と都合よく言い変えて説得することが多いです。
上司は本当にあなたを「もったいない」と思って言ってくれているのでしょうか?
- 本音①人手不足で今辞められると大変になる
- 本音②部下の退職で自分の評価を下げたくない
- 本音③他の社員のモチベーションが下がってしまう
- 本音④これをきっかけに退職者が続出したら困る
このような、退職を引き止める上司のよくある本音4つについて解説します。
本音①人手不足で今辞められると大変になる
上司
職場が人手不足になるのを防ぐために上司が退職を引き止めることがあります。
あなたに辞められたら仕事が回らないリスクが発生し、新規採用コストがかかるので、「今の綱渡りの職場状況が維持できないのはもったいない」と上司が考えるケースです。
人手不足だからこそ、あなたは今の働き方に耐えられないと思ったのかもしれません。
1人が辞めたら仕事が立ちいかないようなシステムにしている会社や上司の問題です。
本音②部下の退職で自分の評価を下げたくない
上司
直属の部下が退職すると会社での自分の評価が下がり出世に響くのではと恐れて、上司が部下を引き止めることがあります。
直属の部下が辞めると上司は「指導力がない」と会社に評価され、社員の採用コストや成長コストを無駄にしたと見なされるからです。
会社を辞めるという苦渋の決断をした部下に対し自分の出世を考えて引き止めるような上司のもとで、これからも働けるのかと考えてしまいますね。
本音③他の社員のモチベーションが下がってしまう
上司
上司が退職を決意した部下に対し、その同僚やプロジェクトメンバーのモチベーションの低下を訴えるのもよくあることです。
あなたを信頼している同僚やメンバーがあなたの退職を残念がるのは当然のこと。
業務についてはきちんと引き継ぎをすれば、あとは残ったメンバーに任せましょう。
あなたが退職することによって職場の士気が下がるのなら、その士気を上げて残った社員のモチベーションを保つのは上司の仕事です。
本音④これをきっかけに退職者が続出したら困る
上司
退職を言い出しそうな社員が何人もいる職場では、上司は退職の連鎖が起きるのを防ぎたくてあなたを引き止めます。
複数の社員が今にも辞めそうな職場は、すでに危ういです。
本来なら社員が退職を考える状況になる前に、会社や上司が職場の改善を考えなければならなかったところなのです。
辞めたい社員に我慢させる場合ではありません。
退職を引き止める上司の「もったいない」は、「ここまで平穏無事に保ってきた自分の立場が部下の退職で揺らぐなんてもったいない」。
退職を引き止められた時の断り方は?【そのまま使える例文付き】
退職を引き止められてもやっぱり辞めたい時には「上司や会社にはどうしても変えられない退職理由」を準備しておくのが一番です。
- ポジティブで情熱ある次の進路
- 体調不良で出社が無理
- すでに限界で話し合いの余地なし
上記3つの「上司や会社が解決できない退職理由」をもとにした断り方の例文をあげていきます。
断り方①ポジティブな退職理由を主張して熱量で押し通す
退職の理由がポジティブで今後の進路に前向きに進むための決断だと熱意をこめて言えば、退職を引き止められても断りやすいです。
例文としては、長年の夢に今こそ挑戦する時だと訴えて
あなた
この場合は先に転職先の内定を取って
あなた
と既成事実をつくってしまうのもよいですね。
また、
あなた
など、家族の夢を理由にするのも断られにくいです。
断り方②病院から貰った診断書を提出し、体調不良で退職する
身体を壊したことが退職の理由なら、仕事を続けるのは難しいので説得力も高いです。
体調不良を退職理由としてあげるには、数カ月〜数年は治癒に専念する必要がある病状について病院から診断書を出してもらう必要があります。
実際に持病や既往症がある場合は、
あなた
あなた
と今の職場で勤務を続けられない理由まで明らかにしておけば、上司からの「とりあえず休職して様子を見たら?」という引き止めを回避しやすいです。
実際に退職を決意する人に多いのは、ストレスがたまって精神的に病んでしまうという状況でしょう。
その場合は心療内科を訪れて「鬱」「自律神経失調」のような症状について診てもらい、該当するなら診断書を貰って会社に提出します。
あなた
と『医師の診断で辞めるしかない』ことを強調すると引き止めを断りやすいです。
なお、退職を申し出ている本人の病気でなくても
あなた
あなた
も重要な退職理由となります。
断り方③退職代行業者に依頼してスパッと退職する
退職を申し出ても会社や上司が取り合ってくれない場合には、退職代行業者に依頼します。
退職届を提出しても受け取ってもらえない、退職を諦めるまでしつこく説得が続いたり嫌がらせを受けたりする時、ひとりで面と向かって引き止めを断るのは難しいです。
退職したい社員が個人であるのをよいことに無理やり引き止めようとする会社や上司に対して、代わりに交渉するのが退職代行業者です。
退職代行業者に依頼すれば、たとえ会社や上司から引き止めの連絡が入っても
あなた
と連絡に応じなくてすみます。
やっぱり辞めたいと決めたら「けっして戻らない、戻れない」断り方で通しましょう。
退職を引き止められた時の相談先一覧
退職を引き止められた時の相談先として次の3つがあります。
- 上司よりも上の役職の人や人事部
- 労働基準監督署
- 退職代行業者の無料相談
それぞれの相談先について説明します。
上司よりも上の役職の人や人事部
直属の上司に退職を引き止められた場合、さらに上の役職の上司に退職の意を伝えるという手があります。
直属の上司が自分の保身のために部下の退職願を握りつぶしているおそれがあるからです。
また、部署で退職を聞き入れられないことを会社の人事部に訴えれば話がすすむ場合もあります。
会社内にコンプライアンスを監視する部署があれば相談しやすいですね。
労働基準監督署
退職を引き止められたまま会社内で話が進まない場合には、労働基準監督署への相談を検討します。
特に、「賃金の未払い」「仕事が原因の体調不良で退職できない」などの労働関係の法令に違反する行為については、労働基準監督署が有効です。
相談は無料で、違反行為の場合は会社側に是正勧告をしてくれます。
退職代行業者の無料相談
退職を引き止められて悩んだら、退職のプロである退職代行業者に相談してみましょう。
無料相談を受け付けている退職代行業者が多く、電話やメールだけでなくLINEで24時間相談できるところもあります。
相談する際に大事なことは、弁護士または労働組合が運営する退職代行業者を選ぶことです。
相談が進みいざ退職代行実行となった時、退職したい会社と交渉する権利がない退職代行業者だと退職代行が失敗するおそれがあります。
退職代行OITOMAは労働組合が運営しているため、退職したい会社と退職条件について交渉可能です。
また電話・メール・LINEで24時間受付していて、いつでも何度でも無料で相談できます。
退職代行を使って上司と関わらずに即日退職する方法
退職を引き止められ、やっぱり辞めたいのに上司がしつこく引き止める場合は、退職代行業者を利用すれば上司と関わらずに即日退職できます。
退職代行を使って即日退職する手順は次のとおりです。
退職代行業者の公式サイトを見て、無料相談の方法を調べます。
電話・メール・LINEといった連絡手段や連絡可能時間から、自分に使いやすい方法を選びましょう。
また、この時点で弁護士または労働組合運営の退職代行業者を選んでおくと安心です。
労働組合運営の退職代行OITOMAの場合は、電話・メール・LINEで24時間何度でも無料相談できます。
無料相談で疑問点が解消したら、代行料金を支払います。
即日退職を希望する場合は銀行店舗が営業していない時間帯に支払いが必要な場合も。
クレジットカードやネットバンク・コンビニ決済や電子マネーで支払えるか確認しておきましょう。
また、追加料金の有無も確認しておきたいです。
退職代行OITOMAの場合は追加料金0円。銀行振込・クレジットカードで支払えます。
退職代行を実施するにあたって必要な情報を業者に伝えます。
記入項目は「退職したい会社の社名や住所・連絡先」といった会社の情報や、「有給休暇の有無」のような退職者の情報となります。
退職希望日を記入する欄では即日退職は「当日」です。
ヒアリングシートの記入と料金の支払いが済めば、退職代行業者が退職したい会社に連絡して交渉が始まります。
退職したい会社との連絡は業者がすべて間に入りますので、あなたが会社に出向いたり連絡したりする必要はありません。
即日退職が成立すれば退職代行業者から連絡がありますので、退職届や返却物を郵送で送れば終了です。
退職代行を利用すれば、上司に会わず会社にも出向かず即日で辞められるのでストレスなし!
退職を引き止められ、やっぱり辞めたいと思って退職した人の体験談
退職を引き止められてもやっぱり辞めたいと思い、退職代行を使って退職した人たちの体験談を紹介します。
- 体験談① 退職の引き止めで部署異動を提案されたが断った20代男性
- 体験談② 退職の引き止めを論破して退職を勝ち取った30代男性
退職の引き止めで部署異動を提案されたが断った20代男性
はじめにご紹介するのは、退職を引き止めるために会社から部署異動を提案され、希望があわず退職代行を使った和也さん(20代・男性・営業正社員)の体験談です。
年齢:20代
勤続年数:2年
Q:退職しようと思った流れは?
和也さん:第二新卒で入社した際に成績が給与に反映する営業部に配属となりました。
2年目に入って営業の勤務には慣れてきたものの「成績重視」でハードワーク。
終電を逃すような働き方では長年働けないと30歳を前に転職を決意しました。
Q:退職代行を利用した理由は?
和也さん:営業はしたいが今は勤務時間が長過ぎるので他社の営業に転職したいと、会社に退職を申し出ました。
それに対して会社から経理部への異動の提案が……。経理部は定時勤務ですが基本給のみで営業より給与が下がりますし、自分に経理の知識はありません。
経理部への異動に同意しない間にも長時間労働は続き、体力の限界を感じて退職代行に依頼しました。
Q:退職代行業者を選んだ時の決め手は?
和也さん:退職を申し出た時に営業での歩合給について「退職するなら歩合給の未払い分は払えない」と言われましたので、法的に会社に交渉してくれる資格のある退職代行業者を選びました。
退職代行実施前の無料相談で歩合給の件を先に退職代行業者に相談できたのが心強かったです。
Q:退職代行で退職してどうでしたか?
和也さん:歩合給まできちんと回収して無事退職できました。
当時は長時間勤務で疲れきっていたうえ経理部への異動を会社にしつこく言われていたので、自分一人だったら根負けしてとりあえず異動に応じていたかもしれません。
異動していたら慣れない業務で給与も下がり、結局納得できなかったでしょう。
また自分で強引に退職していたら未払いの歩合給は会社の言いなりで諦めていたと思いますから、退職代行業者に交渉してもらえてよかったです。
退職の引き止めを論破して退職を勝ち取った30代男性
次にご紹介するのは、退職したい会社から訴えると脅されるも、退職代行業者の助言で論破して無事退職した正弘さん(30代・男性・サービス業契約社員)の体験談です。
年齢:30代
勤続年数:4年
Q:退職しようと思った流れは?
正弘さん:退職した会社には同業他社から経験者として転職しました。
契約社員としての入社で、契約期間は5年で以後更新です。
入社して1年後コロナウイルスの影響で業績が悪化しましたが、会社の方針でアルバイトを辞めさせ社員が賞与や給与を減らしてなんとか乗り切りました。
ですが、世の中が落ち着いて客が戻ってきたあとも「会社の再建のため」と賞与もなく給与も低いままです。
会社の誠意や方針を疑うようになってついていけず、退職することにしました。
Q:退職代行を利用した理由は?
正弘さん:退職したいと会社に申し出たのは、入社して4年が経過した時でした。
会社からは「5年の契約で入社したのだから5年間は辞められない。もし辞めた場合には契約不履行で訴える」と脅されました。
あと1年の我慢かと思いましたが改善されない職場状況で仕事を続ける意欲もなくし、でもここで辞めたら訴えられるとビクビクするばかり。
どうしようもなく退職代行業者に頼りました。
Q:退職代行業者を選んだ時の決め手は?
正弘さん:サービス業はシフトが不定期なので、早朝や深夜でも相談できてすぐ返信がもらえるところを選びました。
電話だと周りの人に聞かれて相談しにくいので、LINEで手軽に問い合わせできるのは助かりましたね。
契約不履行で訴えられる不安が大きかったので、無料相談で何度も確認して安心できたのはありがたかったです。
Q:退職代行で退職してどうでしたか?
正弘さん:「契約社員は契約満了まで辞められず、それまでに退職すれば会社に賠償金を支払わなければならない」という会社側の主張に対し、退職代行業者が労働基準法で対抗できると教えてくれました。
1年以上の契約期間があって勤務1年以上経過している場合、合法的にいつでも辞められるそうです。
会社の主張もそれで論破できましたし、法的に援護してくれる退職代行業者だったので安心でした。
ひとりでビクビク悩まずに退職代行業者に相談して退職できてよかったです。
退職代行業者は退職のプロ!ひとりで悩まずにまず無料相談を!
退職を引き止められ、やっぱり辞めたいと思う人によくある質問
退職を引き止められ、それでもやっぱり辞めたいと思っても、次のような悩みがよく出てきます。
- 退職の引き止めがしつこい場合、どうしたら良い?
- 退職を引き止められた後に撤回して退職するのはマナー違反?
- 体調不良で退職するのは甘えになる?
このようなよくある質問にお答えしていきますね。
退職を引き止められたけどやっぱり辞めたい!上司の本音や上手な断り方|まとめ
退職を引き止められたけどやっぱり辞めたいと悩んでいる方に向けて、引き止める上司の本音や引き止めに対する上手な断り方についてご紹介してきました。
それでは今回のまとめです。
- やっぱり辞めたい理由は「会社のやり方や人間関係が合わない」「将来の展望が見えない」から
- 退職を引き止める上司の言う「もったいない」は「オレの立場が危うくなる」と同じ
- 引き止めを断る際は「ポジティブな理由」「体調不良」を意識し、それでもダメなら退職代行を使う
- 直属の上司に退職を引き止められたら、その上の上司や人事部・労働基準監督署・退職代行業者に相談する
- 退職したい会社からの的はずれな「代替案・給与未払い・脅し」で退職代行業者に相談する人も多い
- しつこい引き止めや罪悪感はありがち。辞めづらい時は退職代行を使うのがおすすめ
退職を決めて上司に思い切って告げたのに引き止められて悩み、やっぱり辞めたい気持ちが変わらない時は、ぜひ退職代行業者に依頼するのを検討してください。
退職のプロがあなたの代わりに退職したい会社と交渉しますので、引き止める上司に会うことなく退職を進められます。
まずは退職代行業者の無料相談で悩みを話してみるのがおすすめです。