忘年会に行きたくないのは普通？断り方・理由・対処法を徹底解説

新型コロナウイルスが流行していた時期頃から、多くの会社で飲み会や忘年会の開催が減少してきました。

在宅ワークやリモートワークの普及によって、会社での飲み会が開催できないという状況も当たり前になってきました。

しかしながらリモートワークを解除している会社も増えてきており、それに比例して忘年会を開催するという会社も多くなっております。

その中で、「正直に言えば、忘年会に行きたくない」と感じながらも、仕事や人間関係への影響を不安に思い参加している人も多くいます。

本記事では、「忘年会に行きたくない」と思っている人へ断り方や対処法を解説します。

忘年会に行きたくないのは普通？

11月下旬から12月には忘年会の出欠確認を取られたりして、「行きたくない」という気持ちになってしまうことは決して珍しいことではありません。

それでも冒頭で記載した通り、「断って周囲からどのように思われるのだろう」や「評価に影響したら嫌だ」などと不安に思う人も多くいます。

近年忘年会の参加を任意としている会社も多くありますが、強制参加としている会社もまだまだ存在しています。

ここでは、忘年会が実際にはどのような意味を持っており、参加者へなぜプレッシャーがかかるのかを解説していきます。

忘年会とはそもそも何なの？

忘年会は、日本の会社において古くから存在している恒例行事の一つになります。

広辞苑では「その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会」とされており、飲み会としての意味だけでなく、社員同士で１年間の苦労を労い、感謝を伝え合う場としての意味合いを持っています。

部署や役職の垣根を超えた交流の場として、いつもお世話になっている上司や同僚と感謝を伝え合うだけでなく、普段関わりの少ない他部署の人と交流を深める場でもあります。

本来の忘年会は、「仕事」というよりも「職場の人間関係の改善」としての役割が強い為、現在でも大企業などでは参加して当然という雰囲気が強く残っています。

このような会社としての文化や慣習という雰囲気から、参加しないという決断をくだすことができなくなってしまいます。

忘年会における暗黙のルールとは？

会社によって忘年会のルールが異なります。

「全員参加が当たり前」「部署ごとに幹事を回す」などのルールが存在しており、会社のルールだけでなく、部署内でのルールが存在していることもあります。

近年では若手社員やベンチャー企業を中心に「自由参加」の風習が出来上がってきており、これは「働き方改革」や「リモートワークの普及」などが大きく影響を与えています。

そんな中でも、慣習を重んじる会社では、現在でも「忘年会に参加しない＝消極的」と判断され評価に影響することもあります。

忘年会への参加は、職場の雰囲気や慣習、暗黙のルールなどによって大きく左右され、特に若年層の社員には「断りづらい」と言う心理的圧力が働いています。

「参加しなければいけない」と感じてしまうのはなぜ？

日本の会社特有の評価基準や人間関係への影響が、「忘年会に参加しなくてはいけない」と言う義務感につながっています。

日本の会社独自の評価基準では、仕事における成果だけではなく、「協調性」や「チームへの帰属意識」なども重要視されています。

そのため、忘年会に参加しないことで、「協力的でない」「チームとしての意識が足りない」などと思われるのではないかと言う不安が生じます。

慣習や文化を重んじる会社では、「新人は必ず参加した方がいい」「部署全員が揃わなければならない」などを入社当初に経験した結果、参加を義務だと感じてしまいます。

その他にも、忘年会は上司などと直接的な交流の場でもあるため、欠席することで「信頼関係構築のチャンスを逃した」と考えるケースや、日本独特の「和」を大切にした考え方などが心理的圧力に感じるケースもあります。

これらの要素が複雑に絡み合い、本当は行きたくないのに「参加しなければいけない」と言う状況を生み出します。

忘年会に行きたくない人は意外と多い？

昨今では、忘年会への参加を自由参加にする会社が増えた影響などから、忘年会に参加したくないと感じる人も増加傾向にあります。

この大きな要因として考えられるのが、リモートワークの普及などにより仕事とプライベートをはっきりと区別する考え方が強くなったことです。

忘年会に行きたくない人はどの程度いるの？

Job総研が調査した「『2025年　忘年会意識調査』を実施しました」では、参加したくないと回答した人が約40％になると発表しています。

また同調査の「今年の職場忘年会への参加意欲」では、参加したくない割合が最も多い年代は意外にも50代で48.3%となっています。

先述している通り、「プライベートを優先したい」と言う理由が56.5%でダントツとなり、価値観の多様化が顕著に出た結果となっております。

その他にも、「飲み会のノリについていけない」などの飲み会の場が極端に縮小したことも、忘年会に参加したくない要因へと影響が出ています。

リモートワークなどの普及により、適度な距離感を保って関係構築をすることが主流となった現在では、「集まってお酒を嗜む必要がない」と感じるケースも多くなりました。

このような意見は20代〜50代前半に見受けられ、義務的に参加する意味を見つけられず、その結果「忘年会へ行きたくない」と思う人の割合が増加しています。

忘年会を不要と考える人が実は増えている？

20代などの若年層を中心に「忘年会は不要」と考える人が増えてきている兆候が見受けられます。

その一番大きな要因としては、プライベート時間を重視する価値観が強まったことです。

「残業をしたくない」「趣味や自己啓発の時間が欲しい」などの考えから、業務時間外に会社の行事に参加するということに積極性が薄れています。

また若年層では「お酒離れ」が進んでいます。

お酒を嗜むことを好まない割合が増え、特に若年層ではアルコールに依存しないコミュニケーションが主流かしている現状です。

「大規模な飲み会に慣れていない」「上下関係に居心地の悪さを感じる」なども要因として考えられ、中高年世代と比較すると若年層は忘年会への拒否反応が出やすい傾向があります。

結果として「忘年会に行きたくない」という気持ちから、若年層を中心に「忘年会不要」と言う意見が増加してきています。

忘年会に行きたくないと感じる理由とは！？

忘年会に行きたくないと感じる理由は人によって異なりますが、金銭的な負担や時間外の拘束だけではなく、人間関係のストレスなど多岐に渡ります。

ここでは「忘年会に行きたくない」と感じる理由の中でも、特に多くの方が当てはまる理由をご紹介していきます。

理由①プライベートの時間を大切にしたい

まず最初はプライベート時間が削られてしまうことです。

忘年会は業務時間外に開催されることが一般的であり、帰宅時間が遅くなってしまいます。

1次会だけではなく、2次会、3次会となると深夜まで開催されることで、深夜まで拘束されていることでプライベートの時間が削られます。

家庭を持っている人や自己啓発に普段から取り組んでいる人にとっては、この拘束が大きなストレスとなってしまいます。

リモートワークの普及からプライベート時間を大切にする人が増えたことで、忘年会に参加したくないと感じる人は増加している傾向があります。

理由②単純にお酒や飲み会の雰囲気が苦手

次いで単純にお酒が苦手ということです。

忘年会だけではなく、会社の行事としての飲み会では、お酒が飲めることが前提としてあり、飲めない人からすると大きなストレスになります。

体質的にお酒が飲めない人やお酒の場の雰囲気を楽しめない人にとってはより大きなストレスになることは言うまでもないでしょう。

「飲みニケーション」と言う考え方は衰退し、無理に参加してまでもお酒を飲みたくないと言う意見が多くなってきております。

理由③人間関係のストレス

忘年会では、会社の上司や先輩時には取引先など、普段の仕事以上に人間関係を意識しなければいけません。

忘年会では席次の配慮やお酌など、形式的な振る舞いが求められる場面も多く、心からくつろげないと感じる人も少なくありません。

特に若手社員や入社間もない社員は、「盛り上げ役に徹しなければならない」などという見えないプレッシャーを受けやすく、その結果から精神的な負担が大きくなる傾向があります。

また職場の人間関係が良好でない場合や、上司や同僚との距離感が業務以上に縮まることを避けたいと考える人も少なくなく、このような人間関係でのストレスが多いのも事実です。

このような点が、普段は仕事後にリラックスできるはずの時間が、かえってストレスの溜まる時間となってしまい、「忘年会に行きたくない」という意見の増加につながっています。

理由④金銭的負担がある

会社の行事のはずが、参加費の負担がある会社もあります。

もちろん全ての会社がそうである訳ではなく、会社によっては経費で賄ってくれるところもあります。

しかしながら一般的には会費制を取ることが多く、ホットペッパーグルメの行なった「みんなの忘年会徹底調査」では忘年会の会費の負担に関しては全額を参加者が負担すると回答した人が全体の68%となり、一人当たりの平均で4,218円と発表されています。

新入社員などは基本給が高くなく、この出費を経済的な負担として感じやすくなり、年末年始などの長期休みの時期と重なることから忘年会の参加に対して「行きたくない」という消極的な気持ちになることが多いです。

理由⑤体調や健康上の理由

季節の変わり目での体調の変化や、師走という文字通り繁忙期などに伴う業務量の増加などが発生し、体調不良になりやすい時期になります。

その他にもダイエットや体質的にお酒が合わない人、ドクターストップがかかっている人などにとっては忘年会は、苦痛の時間を味わうことになります。

最も大切にしなければいけない自分の身体を犠牲にしてまで、苦痛を味わいにいくと考えれば「忘年会に行きたくない」と感じるのも当然のことのように思います。

【例文付】忘年会に行きたくない時はこうやって断ろう！

忘年会に行きたくないと思っていても、「行きません」とストレートに伝えると、職場の雰囲気を悪くしたり人間関係が悪くなるリスクがあります。

断り方によっては、プラスの印象にも、マイナスの印象にもなるため、注意が必要です。

ここではシチュエーション別に適切な忘年会の断り方を解説していきます。

社内の忘年会を断るケース

社内での忘年会では、上司や同僚など今後の職場の人間関係に直結するため、断る際には十分に注意しましょう。

社内のでの忘年会を断る時のポイントは以下の点になります。

参加できない理由が「やむを得ない事情」であることが相手に伝わるかどうか

相手からの深掘りされるリスクが低いとされているのは、家庭の事情や健康状態に関してになり、以下のように回答をすることで相手からプラスの印象を与えることができます。

「子どもが体調を崩しており、今回は不参加でお願いします。」

この断り方をすることで、家族を大切にしている人という印象を与えるだけでなく、同僚に自分経由で移さないように配慮していることが伝わり、プラスのイメージを持たせることができます。

前置きで「お声がけ嬉しいのですが」や「業務には支障がないのでご安心ください」などを付け加えることで、相手への感謝を伝えたり、不安解消に繋げることができます。

しかしながら余計な説明を自らすると「嘘っぽく聞こえてしまう」ので、病名や体温などを細かく伝えないように注意が必要です。

「医者からアルコールを控えるように言われており、今回は不参加でお願いします。」

この断り方は、体調管理を優先していると伝えることで、仕事で迷惑をかけない様にしていると周囲に印象付けることが可能になります。

またお酒を飲めないことで他の参加者に気遣いをさせてしまうというニュアンスを含めることで、不参加でも協調性やチームワークを意識していると思わせることが可能になります。

罪悪感を示すのではなく、「軽めの申し訳なさ」などを付け加えることで丁寧な印象を与えることもできます。

この断り方では、「体調大丈夫？」と心配される可能性があるため、「仕事のために大事を取っている」ことを添えてあげることで相手へ安心感を与えます。

 

「面倒だから」や「行きたくないので」などのストレートな伝え方は、協調性やチームワークの意識が無いと思われ、職場での信頼や評価を落とす結果になる可能性があります。

「行きたくない」という気持ちがどれだけ強くても、誘っていただいたということに対しての感謝を含めて、「仕事を大切にしている」「協調性を重んじている」ということを伝える必要があります。

取引先との忘年会を断るケース

取引先からの忘年会のお誘いは、断り方次第で会社同士の信頼関係を壊す可能性があります。

取引先との忘年会を断る際のポイントは以下の点となります。

取引先との関係を軽視している訳ではないことが相手に伝わるかどうか

相手に対して角が立ちにくい断り方は、業務上の都合などを理由にすることと言われており、以下のような断り方で相手の不快感を減少させることができます。

「スケジュールの都合で参加が難しく、改めて年始にお伺いさせていただきたいです。」

この断り方は、年始にお伺いしたいと伝えることで、断り続けるだけでなく関係を大切にしているという誠意を相手に伝えることができます。

また年始に伺うことを伝えることで、お酒の場ではなくビジネスの場で相手と話すことができるため、新たなチャンスを手にするアポイントを獲得することができるかもしれません。

ただ伝えた後に、「何の予定なの？」や「うちより大切な予定あるの？」などと切り返される可能性がある為、しっかりと準備をしてから回答することが重要です。

「正直興味がない」「忘年会が苦手」といった理由は、信頼を失う可能性が非常に高く、個人の信頼の低下は会社の信頼の低下に繋がります。

そのため、取引先との忘年会を断る際には、「参加できず残念である」「今後も関係を大切にしたい」という気持ちをしっかりを相手に届くように伝えるようにしましょう。

年末に直接会えないのであれば、年末の挨拶メールや年始に挨拶に伺うなどを行うことで、相手からの印象をプラスにすることが可能です。

忘年会に行きたくなくて断る時の注意点

忘年会へ行きたくない際の断り方は前章でお伝えしてきましたが、文面、口頭どちらでも注意しなければいけない基本の部分を改めてご紹介します。

ここでは理由ではなく、話し方やタイミングなどについて解説しますので、お役立ていただければと思います。

丁寧な言葉遣いを意識する

忘年会の参加を断る際に最も大切なのは、相手に不快感を与えない丁寧な言葉遣いを徹底することです。

「行きたくない」という本音があったとしても、そのまま伝えてしまうと角が立ち、職場の人間関係に悪影響が出る可能性があります。

「申し訳ないのですが」などのクッション言葉を入れたり、「また別の機会に呼んでください」などのポジティブな言葉を添えるなどの配慮を踏まえると相手が受け入れやすくなります。

事前に行けないことを伝える

忘年会に参加しないと決めた場合は、できるだけ早めに不参加を伝えることが大切です。

直前の連絡になるほど幹事や上司の負担が増え、職場での印象が悪くなる可能性があります。

事前に不参加を伝えることで、「周囲への配慮が相手に伝わりやすくなる」ことや「不参加の理由を冷静に伝えられる」ことなどの良い点ばかりです。

代替案を提案する

忘年会に参加できない場合でも、代替案を提案することで相手への配慮や誠意を示すことができます。

「行きたくない」と思っている理由がある場合でも、ただ断るよりもはるかに印象が良くなり、職場での人間関係がスムーズに保たれやすくなります。

断る際には、代替案を提案することも有効です。例えば、「別の日に食事に行きましょう」といった提案をすることで、相手も納得しやすくなります。

上司などであれば、「別途ランチをご一緒できれば嬉しいです」や、取引先の場合は「年始で挨拶させてください」などの伝え方が有効です。

忘年会に行きたくない場合は退社も視野に？

忘年会にどうしても行きたくない理由によっては退社を検討することも手段の一つです。

忘年会に行きたくない理由を再度確認してみよう！

忘年会に行きたくない理由は様々かと思いますが、それが何に起因しているのかを把握することが重要です。

例えば、「人間関係がうまく行ってないから」や「普段パワハラをされているから」などの要因であれば、忘年会だけでなく会社へも行きたくないとなってしまい、退職を検討する要因になります。

また以前の飲み会でアルハラを受けたり、セクハラの現場を見かけてしまったりしたことで会社への信用がないなども退職を検討した方がいい要員となります。

上記のようなケースで忘年会に行きたくない場合に関しては、忘年会の参加の可否よりも退職に関しての検討を進めましょう。

忘年会に行きたくなくて退職代行を利用した体験談

忘年会に行きたくなくて退職代行を利用した人の体験談をご紹介します。

「退職を検討しているけど、忘年会くらいで…」と思われたくない人におすすめなのが退職代行の利用です。

そんな退職代行を使って忘年会への参加をしないで退職した人たちの体験談をご紹介します。

退職代行を使うなら退職代行OITOMA

退職代行業者に依頼してから仕事を辞めるまでの流れは、下記の4STEPになります。

それぞれについて、もう少し詳しく解説します。

 

退職代行業者に問い合わせする

まずは、退職代行業者に問い合わせてみましょう。以下の3つの連絡方法がありますが、LINEでも対応しているので、よりスムーズにやり取りを行うことができます。

実際に依頼してみる

退職代行業者に問い合わせすると、スタッフから下記の質問事項とともに返信が来るので、質問に回答します。

回答が終わったら、依頼料の支払方法と今後の流れを説明してもらえます。入金が完了次第、退職代行業者が職場に連絡をしてくれます。

退職代行業者が退職の意思を代わりに伝える

あとは退職代行業者からの連絡を待つだけです。退職代行業者が職場に連絡して退職の意思を伝えてくれます。

職場との交渉が終わったら、結果の報告と退職に関する手続きを教えてもらえます。退職届などの必要書類や職場から借りていた返却物を郵送するだけで退職手続きは完了です。

 

【まとめ】忘年会に行きたくないのは普通？

プライベートの時間を大切にしたい、お酒が苦手、人間関係のストレス、体調や健康上の理由など、個々の事情により参加を控えたいと感じることは決して異常ではありません。

忘年会を断る際には、正直な理由を伝えることや断った後のフォローアップや職場での人間関係を保つための工夫が大切です。

最終手段として、退職代行のサービス利用を検討することも必要です。

ボーナスをもらってからの退職などを検討する場合に関しては、以下の記事などを参考にしてみてください。

忘年会に行きたくない人のよくある質問（FAQ）

忘年会を断ると職場での評価に影響しますか？

忘年会を断ることが職場での評価に影響するかどうかは、職場の文化や上司の考え方によります。しかし、日常の業務やコミュニケーションをしっかり行うことで、その影響を最小限に抑えることができます。

忘年会に行かないことで人間関係が悪化することはありますか？

忘年会に行かないことで人間関係が悪化する可能性はありますが、日常のコミュニケーションを大切にすることで、そのリスクを軽減することができます。また、忘年会以外の場で積極的に参加することも重要です。

退職代行OITOMAの利用料金はいくらですか？

退職代行OITOMAの利用料金については、退職代行OITOMAのウェブサイトで確認するか、直接お問い合わせください。