Bさん
Aさん
上記のような悩みを抱いている新卒の人はいませんか?入社して間もないときに辞めると「逃げていると思われそうで嫌」と考え、退職を諦める新卒もいます。果たしてその考え方は正しいのでしょうか。
正直言って、辞める辞めないの正解はわかりません。どちらの人生を歩んだ場合でも成功にたどり着く可能性があります。逆にどちらの人生であっても失敗かもしれません。
ただ一つ言えるのは、「逃げると思われる」や「周囲が辞めていないから」という理由で仕事を続けるのは間違っています。自分のことを真剣に考えた上での結果ならば、周囲の思いや行動に惑わされてはいけません。
「真剣に考えて辞めたい!」と考えたのならば、新卒であろうと行動あるのみです。
そこで今回は、「新卒が退職する際の切り出し方や手続きを徹底解説!」します。新卒が退職する割合も紹介するので、決断する際の参考にしてください。
- 結論:新入社員も即日退職は可能
- 新卒が退職を切り出す際に覚えておきたいポイント
- 退職代行を選ぶ際は、追加料金の有無を確認!
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新卒が退職する割合は3年以内で30%超、1年以内は1割
厚生労働省は、新卒の退職割合を次のように公表しています。
~令和2年度における新規学卒就職者の離職率は例年に比べ低下~
~就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%~
引用:新規学卒就職者の離職状況を公表します
「令和2年の離職率は低下」と公表していますが、3年以内の離職率は30%を超えています。例年より低下しているにも関わらず3年以内に約3人に1人の割合で退職しているのが事実です。約10人に1人は1年以内で辞めています。
新卒が退職を決断する主な理由は次のとおりです。
- 労働条件(残業時間や休暇)が合わない
- 人間関係が良くない
- 賃金が低い
- 仕事が合わない
上記の内容で悩んでいる新卒はいませんか。同じような悩みで30%を超える新卒が3年以内に退職をしています。しかも上記は実際に退職した人の割合です。
実際に辞めた人が30%を超えているのならば、1度でも退職を悩んだことのある新卒はさらに多くなります。
新卒で退職を実際にする人、1度でも考える人が結構いる事実をまずは知っておきましょう。
新卒が退職を切り出すまでの流れ
退職の決断をした新卒が次に悩むのが切り出し方です。新卒なのですから正社員の退職を切り出すのは人生初、一般的な流れを知りたいと思うことでしょう。
新卒が退職を切り出すまでの一般的な流れは次のとおりです。
- 直属の上司に退職の相談をするアポを取る
- 上司に退職の意志を伝える
- 退職日を決めて退職届を書く
- 退職日までに業務の引き継ぎを行う
- 会社から借りているものを返却し、退職届を提出する
詳しく解説をします。
STEP①直属の上司に退職の相談をするアポを取る
最初にやるべきことは上司へのアポ取りです。直属の上司に「相談があります」と話し、アポを取りましょう。
上司は「どんな相談?」と聞いてくるかもしれませんが、「ここではちょっと」と伝え、「退職の相談」であることは伏せておきます。
伏せておく理由は、退職の意思の固さを伝えるためです。アポ取りで「退職の相談」と伝える新卒は、駆け引きをしているように見えます。迷いがまだあり、待遇の変更次第では辞めない可能性が高いです。
退職を武器にしているずるいイメージを与えます。
上司に時間をつくってもらった場で打ち明けることで、退職の決断に重みを感じ取ってもらいましょう。
また、直属の上司に時間をつくっていただき申し訳ないといった気持ちも忘れてはいけません。
指定された時間に合わせる努力をしてください。
STEP②上司に退職の意志を伝える
上司と相談ができる場に着いたら次の順番で会話を進めましょう。
- 時間を割いていただいたお礼をする
- 丁寧な言葉遣いで「退職させていただきたい」と伝える
- 上司の質問に失礼のないよう精一杯答える
いきなり退職の意思を伝えるのではなく、まずは忙しいなか時間を割いてくれたお礼の言葉を述べましょう。次に退職の意思を伝えます。
退職の意思を伝えるときは「曖昧」と「圧力」に注意をしてください。「退職を考えている」は曖昧な言葉なので説得されます。「辞めます」と言い切るのは部下から上司への圧力になるので避けるようにしましょう。丁寧に意思の固さを伝えるのがコツです。
一番緊張するときです。しかし切り出し方に躊躇をすると、「まだ迷っている」と思われます。おどおどせず、丁寧ながらも凛とした態度で相談するのが正解です。
STEP③退職日を決めて退職届を書く
新卒の場合は、STEP②で終わるケースが少ないです。多くの上司は「まだ決断するには早過ぎないか?」などの理由で先延ばしをします。改めて話し合いの場を設けるのが一般的です。
先延ばしされた場合でも、意思が強いことをわかってもらい、気持ちに変化がないことを伝えましょう。上司から了承を得たら退職日を相談します。また、次の点も確認をしてください。
- 有給消化や最終出社日
- 同僚へ退職する旨の話をしていいのか(いつからOKか)
- 現在抱えている仕事内容のゴールと引き継ぎをする相手
- 社宅を利用している場合は退去日
- 退職届けに決まった書式があるかの有無
了承を得た時点で、今後のことを確認しておきましょう。了承後に放置されると中ぶらりんの状態になりかねません。了承を得た時点で質問できるよう、確認しておきたい内容をまとめておくと便利です。
退職日が決まったら、その日を記載した退職届を作成しておきます。決められたフォーマットを用意している会社もあるので、確認をしてから作成をしてください。
STEP④退職日までに業務の引き継ぎを行う
退職届の作成が済んだら、業務の引き継ぎを行いましょう。引き継ぎも上司の指示で行ってください。
上司が周囲に悟られたくないと考えている場合は、引き継ぎの開始が遅れます。周囲にバレないようにしながら、いつでも引き継げる準備を進めておきましょう。
受け持つ取引先やクレームがある場合は、早めに引き継ぎが開始されます。お客さま関連の引き継ぎ方法は上司の判断を仰ぎながら進めてください。
取引先へ勝手に伝えるのはNGです。会社のイメージを考え、挨拶をさせないケースもあります。退職をするのですから、迷惑をかけてはいけません。
STEP⑤会社から借りているものを返却し、退職届を提出する
上司に先ほど作成した退職届を提出しましょう。提出に関しても上司の指示を確認してください。すぐに提出を求められれば、退職日を決めた2~3日以内に提出をします。
退職届が人事に渡ってから手続きを開始する会社もあるので、指示に従いながらできるだけ早急に提出をしましょう。
退職日を迎えたら会社から借りているもの一式を返却し終了です。
退職日までは、上司の指示で行動をしましょう。指示をしない上司もいます。指示がない上司の場合は、有給申請をあらかじめしておき、急な出勤にならないよう対処しておくのがおすすめです。
新卒が退職を切り出す際に覚えておきたいポイント
新卒が退職を切り出す流れでポイントなのが、上司に退職を伝えるときです。何事も最初が肝心といいますが、切り出し方の行動如何でスムーズに運べるかが決まります。
新卒が退職をするときの切り出し方として、次のポイントを抑えてください。
- 退職を切り出すタイミング:業務時間外にする
- 退職を切り出すアポ取り:退職希望日の3か月前がベスト
- 退職を切り出す場所:会議室など情報が漏れない個室にする
詳しく解説をします。
ポイント①退職を切り出すタイミング:業務時間外にする
上司に声をかけるのは業務時間外にするのが一般的です。忙しいときや業務中は控えましょう。できるだけ周囲に社員がいないときに切り出すのがマナーです。
職場によってタイミングは異なりますが、就業前や就業後、昼休みなどのいずれかで選びましょう。退職の打ち明けは仕事ではありません。仕事中は業務に専念することが決められています。
手が空いているからといって仕事中に相談をお願いしてはいけません。
上司の行動から良いタイミングを考えましょう。普段、業務が終了したら急いで退社する上司の帰り際に声をかけると不機嫌になるかもしれません。休憩時間や業務開始前がベストです。
ポイント②退職を切り出すアポ取り:退職希望日の3か月前がベスト
円満退職を目指すのならば、退職希望の3か月前に退職を切り出すのがベストです。
気持ちよく退職するのならば、できるだけ次の時期は外してください。
- 繁忙期
- 他に退職者がいる
- 仕事でミスをした直後
繁忙期はできるだけ避けましょう。他に退職者がいて、補充がされていない場合も切り出すタイミングとしては最悪です。人員募集が合わせてできるのでベストと考える上司もいるかもしれませんが、たいていは人手不足になることを考え不機嫌になります。スムーズに退職できない可能性が高いです。
また、ミスをした直後も説得されやすいので注意をしましょう。直後は避け、ミスは気にしていないことをアピールしてから切り出すのがおすすめです。
余裕を持って知らせることで上司も納得ができます。「労働基準法で2週間と決められている」など、最初から威圧するような辞め方はいけません。
ポイント③退職を切り出す場所:会議室など情報が漏れない個室にする
退職を切り出すときは場所にも注意が必要です。会議室など、他の社員に聞かれない場所で相談をしましょう。新卒の退職は、他の社員の士気が落ちます。他に知られたくないと思う上司がほとんどです。
上司に「相談をしたい」と声をかけるときは、「できれば他の社員に聞かれたくない」と伝えておきましょう。上司が会議室を用意してくれます。
「他に気を配れる人」というイメージが、スムーズな退職には必要です。
退職はデリケートな問題だということを忘れてはいけません。
新卒が退職する際におすすめの退職理由
新卒が退職を切り出す際におすすめの退職理由を紹介します。
スムーズに退職をするため、言い方は良くありませんがウソの理由を伝えるケースも少なくありません。ただしウソをつくのならば、バレないことが大切です。
- 次の転職先が既に決まっていて内定をもらっている
- 両親を介護する必要があり退職以外に選択肢がない
- 精神的病んでしまって仕事を続けられない
詳しく解説をします。
①次の転職先が既に決まっていて内定をもらっている
次の転職先が既に決まっているのは、退職理由として十分です。
ただし上司は、「なぜ転職先を探したのか?」その理由を知りたいと考えます。先に転職先を探した理由に納得ができなければ反感を買うかもしれません。
上司の立場になって考えてみましょう。上司の性格によってですが、「なぜ探す前に相談をしないのか」や「それほど頼りないのか」などと考えるのが一般的です。
先ほど退職意思を強く持つと解説しましたが、決定事項で話すのは相談ではありません。転職先の決定は相談ではなく報告です。上司が気分を害する可能性があります。気分を害されると面倒です。
転職先が決まっていることを理由にするときは次の点に注意をしましょう。
- 上司のやり方や会社に不満があったわけではないと説明をする
- スタートアップ企業で自分を試したかったなど、今でなければいけない理由を説明する
- 今の会社では実現できない理由を説明する
不満を口にするのは禁止です。不満ではなく、望んでいた職種に勤められるタイミングが今だった旨を伝えましょう。
上司の機嫌を損ねず辞めるのが得策です。
②両親を介護する必要があり退職以外に選択肢がない
両親の介護は多くの新卒に利用される退職理由です。上司も納得をするしかありません。ただ、あまりにもありきたりすぎて疑う上司も多くいます。もし介護が事実でないならば、もっともらしい状況を考えておきましょう。
例えば次のような質問をしてくる可能性が高いです。
- 介護をしながら収入はどうする
- 介護が不要になったあとの人生を考えているか
- 介護が必要とは具体的にどのような状況なのか
実家が自営をしているなら納得させる材料としては十分です。ただ先のことを考えず、「選択肢がない」という発言に上司は納得ができません。
常識で考えれば、介護の期間よりも圧倒的に長くあなたは生きるはずです。新卒であるあなたのことを思えば、「もっと他に良い方法があるのでは?」と真剣に模索します。
万が一を考え、質問を受けても上司を納得させられるだけの材料をそろえておきましょう。
③精神的病んでしまって仕事を続けられない(診断書を持っていく)
精神的に病んでいる理由は退職理由として十分です。診断書を合わせて持っていけば、多くの上司が納得します。
ただし次の提案をされるかもしれません。
- 病んでいる理由を排除するため部署異動を提案
- 2カ月~3カ月の病休や有休消化の提案
- 午前中のみの出勤など時短の提案
どうしても退職をしたい場合は、上記の提案でも不安と伝え、退職の意思を貫き通しましょう。
診断書の内容にもよりますが、納得するしかない理由です。
退職を引き止められたり、無視される場合は退職代行を利用しよう
ここまで解説をしてきた切り出し方で退職ができない場合は、退職代行の利用を検討しましょう。退職代行は、新卒でも利用ができます。
次のような場合は、退職代行を利用するべきです。
- 自分から退職を切り出すことができない
- 退職を切り出したが相手にされない
- 退職を切り出しても説得されてしまう
上司は新卒のあなたよりも人生経験が豊富です。上手にかわす上司も少なくありません。お手上げ状態ならば、退職代行を利用して即日退職を目指しましょう。
退職代行は、退職ができず悩んでいる人の強い味方です。
入社1か月の退職でも問題なし!新卒が早期退職していい理由
入社1か月の退職で悩まれている人はいませんか。早期退職には会社側にもメリットがあります。退職を悩みながらの仕事に良いパフォーマンスは期待できません。だらだら続けられるよりも、早期退職してもらう方がマシと考える企業もあります。
- 会社側は勤務歴が長くなるほど情報を持っていかれるリスクが高まる
- 20代は仕事を辞めてもなんとかなる年齢だから
- ブラック企業からは洗脳される前に脱出する必要があるから
詳しく解説をします。
理由①会社側は勤務歴が長くなるほど情報を持っていかれるリスクが高まる
会社側は、在籍している期間は新卒を育てようと考えます。例えば新人教育に3か月を費やしたとしましょう。教育をする先輩の業務は増えます。新人教育が済んだころ「退職したい」と言われたらどうでしょうか。会社側からすれば3か月は完全に無駄です。
無駄になるだけではありません。新卒が同じ業種に転職したらどうなるでしょうか。ノウハウを別の会社に持っていかれます。退職前に学んだことにより、即戦力として他社で活躍できる社員を育てただけの3か月というわけです。
どうせ退職をするのならば、企業側からしても早いに越したことはありません。
理由②20代は仕事を辞めてもなんとかなる年齢だから
新卒は20代です。例え1か月で仕事を辞めても、すぐに他が見つかります。若いうちは、間違いを認めすぐにやり直す行動力が大切です。
最近の転職サイトでは、第二新卒という言葉が目立つようになりました。
第二新卒とは、一度就職をしたが3年以内に辞めて新たな職場を探す人材のことを指すのが一般的
転職市場でも第二新卒の人気は高いです。会社側も、すぐに辞めたことで第二新卒を得るチャンスを得ます。
お互いに良い会社、良い人材に恵まれればウインウインの状況です。
理由③ブラック企業からは洗脳される前に脱出する必要があるから
勤めた企業がブラック企業ならば、すぐにでも辞めるべきです。1か月あれば、ブラック企業かどうかの判断ができます。
ブラック企業の洗脳に注意をしましょう。
- 仕事が終わらないのならば残業は当たり前
- 自分の責任で仕事が終わらないのだから残業代が支払われないのは当たり前
- 休日に出勤するのは当たり前
上記はブラック企業の常識であって、一般的な企業から見れば非常識です。
新卒は白い紙、ブラック企業は数か月で企業の色に染めようとしてきます。染まる前に退職することが大切です。
新卒が退職する際の切り出し方や手続きまとめ
今回は、新卒が退職する際の切り出し方について解説をしました。
切り出し方に迷いながら仕事を続けるのは、お互いにとって良くありません。退職の切り出し方に不安がある新卒は、退職代行の利用を検討しましょう。
退職代行の利用に駆け引きは必要ありません。上司と話すことなく辞められます。
退職の意思が固まっているのならば、上司への相談や退職代行への依頼など、すぐにでも何かしらの行動を起こすべきです。
早ければ早い方が、お互いのためになることを忘れてはいけません。