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派遣先がイメージと違う”辛すぎる職場”だとわかると、今すぐにでも辞めたくなりますよね。
キツい職場で今後働いていくことを想像すると「体調を崩しそうで怖い」「雰囲気が辛すぎて精神に来る」といった理由から、派遣先を辞めようかと考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、派遣先が自分に合わなくて辞めたいと考えている方のために、「派遣先をすぐ辞めるのがOKな理由」や「即日退職する方法」についてご紹介します。
実際に派遣先が合わないと感じてすぐ辞めた人の”リアルな体験談”もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 派遣先が合わないと感じたら、すぐ辞めてもOK!
- 有期雇用では原則途中退職できないが、民法628条により「やむを得ない事情」により退職することは可能!
- 派遣先を辞める時におすすめの退職理由には、「仕事の継続が困難な体調不良」「提示されていた労働環境と実態が異なる」などがある!
- 派遣先を辞める際の注意点として、「派遣元→派遣先の順で退職の意思を伝える」「無断欠勤(バックレる)のは避ける」などがある!
- 合わない派遣先をすぐ辞めたいと言い出せない人は、業者に丸投げできる退職代行がおすすめ!
【結論】派遣先が合わないと感じたら、すぐ辞めてもOK!
結論、派遣先が合わないと感じたら、すぐに辞めてもOKです。
どんな派遣先でも、実際に働いてみないと見えてこない、仕事場の特徴や雰囲気ってありますよね。
そのため、いざ働き始めてから辞めたいと思うことは、いたって自然なことです。
以降では、派遣先をすぐに辞めることがOKな具体的な理由をご紹介します。
- 原則として有期雇用は途中退職不可だが、例外もある
- 民法第628条では「やむを得ない事由があれば退職可能」と定められている
- 契約途中で退職したとしても、違約金は発生しない
原則として有期雇用は途中退職不可だが、例外もある
原則として有期雇用は途中退職不可できませんが、例外も存在します。
まず、一つ目の例外は有期契約で勤務期間が1年を超えている場合です。
【労働基準法第137条】
期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が一年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第十四条第一項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成十五年法律第百四号)附則第三条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第六百二十八条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から一年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。
引用:e-Gov法令検索
ただ、注意が必要なのは、3か月契約を繰り返して1年以上の場合は適応できない点です。
2つ目の例外は以下の理由で退職する場合です。
民法第628条では「やむを得ない事由があれば退職可能」と定められている
有期雇用であっても、民法628条で決められている「やむを得ない事由」に該当すれば途中退職できます。
【民法第628条】
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
引用:e-Gov法令検索
では、どのような理由が「やむを得ない事由」に該当するのでしょうか?
いくつか例を紹介します。
- パワハラ、モラハラなどのハラスメント行為がある
- 賃金不払いなどの債務不履行
- 労働者自身が負傷・疾病・心身の障害などの体調不良
- 業務内容が法令に違反している
- 両親や子どもの病気、または介護の必要が生じた
上記のような、やむを得ない事由が派遣会社に認められ、派遣会社との合意に至れば途中退職可能です。
契約途中で退職したとしても、違約金は発生しない
派遣先を契約途中で退職したとしても、違約金は発生しません。
途中退職によって違約金を求められたり損害賠償請求されたりすることは、非常に稀です。
また、企業が労働者へ賠償責任を負わせることは、労働基準法16条で禁じられています。
【労働基準法第16条】
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
引用:e-Gov法令検索
そのため、契約途中で退職したとしても違約金や損害賠償などの心配は必要ありません。
派遣先が合わないと感じてすぐ辞める場合のメリット・デメリット一覧
派遣先をすぐに辞めたいと考えている方のなかには、「自分に合わない派遣先をすぐに辞めた場合のメリット・デメリットってなんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
オイトマスタッフ
派遣先をすぐに辞めた場合のメリット
- 合わない職場で働くストレスを溜めなくて済む
- 時間を無駄にしなくて済む
- 早く次の仕事を探せる
派遣先をすぐに辞めた場合のデメリット
- 同じ派遣会社に次の仕事を紹介してもらいづらくなる
- 満了金が受け取れない
- 失業保険の受け取り金に給付制限が発生
派遣をすぐに辞める場合、良い面と悪い面の両方があるので決断しづらいですが、体調を崩してしまうのであれば、辞めてしまうのがおすすめです。
派遣先が合わないと感じてすぐ辞める際におすすめの退職理由
派遣先をすぐに辞めたいと思っている方の中には、「すぐに辞める時に使える退職理由ってなんだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
オイトマスタッフ
- 体調不良で仕事が継続できない
- 派遣先でパワハラ・セクハラに遭った
- 提示されていた労働条件と実情が異なる
- 家族の病が悪化し、つきっきりで面倒を見ることになった
- パートナーの都合で急遽、引越しが決まった
体調不良で仕事が継続できない
派遣先をすぐに辞める際に使える退職理由の一つに、仕事の継続が難しい体調不良があります。
一時的な体調不良と判断された場合、一時休養を勧められる可能性もあるので、長期の休養が必要である点をしっかりと伝えましょう。
体調不良を理由に退職する場合、診断書は不要ですが、念のため用意しておくと波風を立てずに辞められます。
ただし、体調不良で退職してしまうと、同じ派遣会社から別の仕事を紹介してもらうのは難しくなるので注意が必要です。
派遣先でパワハラ・セクハラに遭った
派遣先をすぐに辞める際に使える退職理由の一つに、派遣先のハラスメントの横行があります。
派遣先のパワハラやセクハラは自分で解決することが非常に難しいため、退職を考える人は多いです。
退職を申し出る場合、「ハラスメントでストレスが溜まり体調を崩した」と伝えることで、スムーズに退職しやすくなります。
オイトマスタッフ
提示されていた労働条件と実情が異なる
派遣先をすぐに辞める際に使える退職理由の一つに、提示されていた労働条件と実情の違いがあります。
派遣社員は、正社員が「やりたくない」と思うキツイ仕事を押し付けるケースがありますし、酷い場合、労働時間が契約と異なるケースもあります。
そのような場合、提示されていた労働条件と実情が異なるので辞めると素直に伝えましょう。
家族の病が悪化し、つきっきりで面倒を見ることになった
派遣先をすぐに辞める際に使える退職理由の一つに、両親の病や子どもの病気などの家庭の事情があります。
家族の病のような家庭の事情は、素直に伝えることでスムーズに途中退職できるケースが多いです。
このような場合、派遣会社に「家庭の事情が落ち着いたら、再度派遣社員として働きたい」などと伝えておきましょう。
オイトマスタッフ
パートナーの都合で急遽、引越しが決まった
派遣先をすぐに辞める際に使える退職理由の一つに、パートナーの都合で急遽、引越しが決まったがあります。
引っ越しとなれば、同じ職場で働き続けることは困難なため、それを伝えるだけでスムーズに途中退職できるケースが多いです。
このような場合も、引っ越し先でまた再度派遣社員として働きたい意思を伝えておきましょう。
オイトマスタッフ
派遣先が合わないと感じてすぐ辞める際の注意点3つ
派遣先が合わないと感じたから今すぐ辞めたいと考えている方のなかには、「派遣先をすぐ辞めるときに注意することってなんだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
オイトマスタッフ
- 退職の意思を伝えるのは「派遣元→派遣先」の順
- 後悔しないように感情的に退職の決断をしない
- 今後の転職のためにも、バックレるのは極力避ける
退職の意思を伝えるのは「派遣元→派遣先」の順
派遣先をすぐ辞める際の注意点の一つに、「派遣元→派遣先」の順で退職の意思を伝えるがあります。
派遣社員は契約を結んでいるのは、実際に働く会社ではなく、派遣会社です。
そのため、先に派遣先に直接退職の意志を伝えてしまうと、思わぬトラブルを招くことがあるので注意が必要です。
オイトマスタッフ
後悔しないように感情的に退職の決断をしない
派遣先をすぐ辞める際の注意点の一つに、感情的に退職の決断をしないことがあります。
途中退職は、仕事を紹介してもらう派遣会社との信頼関係に大きく影響します。
実際に働いてみると、意外と派遣先に適応できることもあるので、後悔しないように丁寧に決断しましょう。
メリットとデメリットを比べて今後も働いていけるのかどうか、冷静に判断しましょう。
今後の転職のためにも、バックレるのは極力避ける
派遣先をすぐ辞める際の注意点の一つに、バックレは極力しないことがあります。
バックレてしまうと、派遣先から派遣会社に連絡がいき、緊急連絡先にも連絡がいってしまいます。
派遣会社に迷惑を掛けると、次の仕事を紹介してもらいづらくなるため注意が必要です。
一度失った信用を取り戻すのはかなり難しいので、バックレはおすすめしません。
派遣先が合わなくてすぐに辞めたい人は退職代行がおすすめ
途中退職が気まずくて言い出せない場合、退職代行を利用するのがおすすめです。
退職代行を使えば、会社と直接コミュニケーションを取らずに、ストレスなく退職ができます。
退職代行を利用するメリットは、以下の通りです。
- 即日退職できる
- 上司と連絡を取らず退職ができる
- 強引な引き止めにあう心配もない
- 有給休暇の申請がラクにできる
- 未払残業代や有給取得の交渉ができる
退職代行の最大のメリットは、なんといっても業者に全て任せてスパッと退職できることです。
そのため、会社から退職理由をしつこく聞かれたり、会社から強く引き止められたりという心配がありません。
また、退職代行のメリット・デメリットについては、以下の記事で更に詳しく紹介しています。
退職代行に少しでも興味が湧いた方はぜひご覧ください。
派遣が退職代行で即日退職するまでの流れ【4STEPで解説】
派遣先を退職しようと考えている方のために、「派遣を退職代行で退職するまでの流れ」を解説します。
派遣先が合わないと感じてすぐ辞めた人の体験談2選
派遣先が合わないと感じてすぐ辞めた人の体験談をご紹介します。
- 派遣先でスキル不足を実感して辞めたい気持ちに駆られた20代男性
- 派遣先の仕事についていけないので辞めることにした30代男性
派遣先でスキル不足を実感して辞めたい気持ちに駆られた20代男性
年齢:24歳
勤続年数:2週間
一般事務の仕事で働いてみましたが、要求されるスキルが高く、足手まといになっていると感じたので辞めました。退職の相談をした際は困った顔をされましたが、結果的には、より基礎的なスキルから身に付けたいという希望を了承していただけました。スムーズに退職でき、新たに派遣先を探していただけたので良かったです。
派遣先の仕事についていけないので辞めることにした30代男性
年齢:32歳
勤続年数:1ヶ月
大手メーカー営業事務に採用され働いていましたが、社内システムが多すぎて複雑だったり、用語がありすぎて何を話しているのか分からず、ついていけず退職しました。上司に質問しても丁寧に教えて貰える環境ではなかったので、退職代行利用して退職しました。職場の雰囲気も好きではなかったので、退職代行を使って会社と関わらずに退職できてよかったと思います。
派遣先が合わないと感じてすぐ辞める人によくある質問
派遣先が合わない?すぐ辞めるのがOKな理由|まとめ
- 派遣先が合わないと感じたら、すぐに辞めてもOK!
- 有期雇用では原則途中退職できないが、民法628条により「やむを得ない事情」により退職することは可能!
- 派遣先を辞める時におすすめの退職理由には、「仕事の継続が困難な体調不良」「提示されていた労働環境と実態が異なる」などがある!
- 派遣先を辞める際の注意点として、「派遣元→派遣先の順で退職の意思を伝える」「無断欠勤(バックレる)のは避ける」などがある!
- 合わない派遣先をすぐ辞めたいと言い出せない人は、業者に丸投げできる退職代行がおすすめ!
「派遣されたばかりだけど、仕事がキツすぎて退職したい……」と悩んでいる方には、退職代行の利用がおすすめです。
退職代行を使えば、業者が会社と直接掛け合ってそのまま退職できるので、会社と直接コミュニケーションを取らずに退職できます。
サービスを利用するうえで一定の料金はかかりますが、会社から退職理由をしつこく聞かれたりせず退職できるので、ぜひ前向きに利用を検討してみてください。