Aさん
Bさん
こんな風に退職はしたいけれども、なかなか切り出せずに困っている人は多くいるのではないでしょうか。退職のことで頭が一杯になると毎日が憂鬱ですよね。
そこで、今回の記事では「退職を切り出せない理由」と「退職を切り出すテクニック」をご紹介します。
オイトマスタッフ
なぜ退職が切り出せないのか、5つの理由を解説
Aさん
- 会社や上司に対する申し訳なさ
- 将来に対する不安
- 退職理由を説明するのが面倒くさい
- 上司から引き留められる不安
- 退職して後悔しないかという不安
理由①:会社や上司に対する申し訳なさ
Aさん
退職を考えるとき、まず一番に最初に思い浮かぶのは誰の顔ですか?
お世話になった上司の顔が思い浮かんだ人も中にはいらっしゃと思います。
関係性が良ければ良いほど、今までの恩もあり退職を言い出しづらいですよね。
関係性が良くない上司の場合はまた違った言いづらさがありそうです。
今までお世話になった会社を退社する際、申し訳ないという気持ちを必要以上に持ちすぎていると、これからの自分の人生の選択の邪魔になります。
過去に受けた恩はあなたの働き様ですでにお返しは完了しています。
自分が新たなステップを踏もうとするときに、背中を押してくれる上司が本当に良い上司と言えます。
必要以上に引き留めてくる人がいたら本当に自分のためを思ってくれているのか注意深く観察しましょう。
本当に辞めようと思ったら周りの意見には耳を貸さずに思い切る勇気も時には必要です。
「申し訳なさ」ではなく「感謝」の気持ちを持とう
退職する身としては「自分だけ申し訳ない」「今後の作業量を増やしてしまった」と後ろめたさばかり感じてしまいます。しかし、残された人々にとっては「ごめんなさい」よりも「ありがとうございました」の方がポジティブな捉え方ができます。
退職する際は良心が痛み、謝罪を繰り返してしまいますが、謝られたほうはどう対応していいか困ることもしばしば。それならばいっそ、感謝の気持ちをたくさん伝えて「新天地で頑張ります」と言った方が、対応する側も「頑張ってね」と言いやすいでしょう。
退職する理由がどうであれ、「お世話になりました」「ありがとうございます」と伝えることができれば、嫌な空気を変えられるでしょう。所属した会社での経験を材料に、ステップアップする意識を持つことをおすすめします。
理由②:将来に対する不安
Bさん
会社を辞めるというのは一大決心ですよね。
転職先が予め決まっているのなら良いですが、まだ決まってない状態での退職は非常に不安だと思います。
もし次の仕事がいつ見つかるか分からず不安な方は失業保険の申請も視野に入れましょう。
失業手当は、失業した人が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職するための支援として給付され、新しい職に就くまでの経済的支えになる制度です。
金銭面に安心があれば、精神的にも余裕を持ちながら転職活動に集中出来ますね。
転職の情報収集を行おう
退職後の将来が不安な原因は「次の収入源がどうなるか」という不安が大半を占めています。しかし、上記で解説したように条件が当てはまる方は失業保険等の給付が受けられます。
それでも将来を不安に感じる場合は、情報収集に徹することがおすすめです。手が空くと悩む時間や不安にかられる時間が増えてしまいます。
しかし、希望する業界や業種の求人を眺めたり、転職のハウツーについて情報を収集すれば悩む時間を有意義に活用できます。
理由③:退職理由を説明するのが面倒くさい
Aさん
退職理由を改まって上司に話すのは面倒ですよね。正直に伝えたらいいのか、テンプレートのような例文はないのか、退職理由を考えるだけで一日が終わってしまいそうです。
今までの感謝を述べつつも、自分は辞めたいんだという意思ををはっきりと伝えなくてはなりません。
ちゃんと表立った理由があればいいですか、少しふわっとした気持ちで辞めようと思ってる方は退職理由に迷いそうです。その迷いが上司に伝わってしまうと強い引き留めに遭うかもしれません。
もし意志が弱くて引き止めに負けそうな人は、あらかじめ退職理由を紙に書いてまとめておくといいでしょう。上司がどんな風に言ってきても返せるように想定しておくことが重要です。
引き止めに逢いにくい嘘の退職理由も参考にしてくださいね、
「辞めたい理由」をまずは明確に
退職理由は様々で、ネット上で自分に当てはまるテンプレートが見つからないこともあるでしょう。その場合は、箇条書きで構いませんので、紙に会社に対する不満を書いてみましょう。
すると、会社に対する問題が可視化され「大元の原因」が特定されます。
例えば「人間関係が辛い」「必要以上に話しかけられる機会が多くきつい」「会社外での交流がきつい」などが不満として挙げられる場合は「人間関係」が原因になっています。この場合は「社風や雰囲気があっておらず仕事が辛いし、周囲の団結力を失ってしまう可能性があるため退職を希望します」ということができます。
上記は一例に過ぎませんが、不満の中には根本となる要因が潜んでいます。可視化して理由を明確にすれば、おのずと説明がうまくできるようになりますよ。
理由④:上司から引き止められる不安
Bさん
退職を申し出た時、上司から引き留められる確率はとても高いです。筆者は実際、慢性的に人手不足だった花屋を退職するのに1年半かかりました。引き留める理由は様々な事を言われました。
「次やろうとしてる仕事は君には合わないよ」「無計画に留学なんて行って大丈夫なの?」「新人がまだ育ってないから待ってほしい。」「特別に臨時ボーナスを上げるからもう少しいてくれないか」
今思うと、すごい引き留めに遭ってたんだなと分かるのですが、当時は社長が本気のトーンで話してくるので、いつも丸め込まれていました。
当時の私に一言言えるなら「相手が絶対に断れない理由を引っ提げて首尾一貫の姿勢で退職を申し出るべき」と伝えたいです。
次に何をするか決めないで辞めてはいけないと思い込んでいましたが、辞めてからリフレッシュ休養を取り、それから次何をするか考えることで新鮮なアイデアが浮かびました。
働きづめの方は脳みそが疲れ気味で認知機能が落ちている可能性があります。退職し、休養を取ってから次何をするか決めてもいいかもしれませんね。
引き止めにあっても良いように準備する
まず、退職を報告する際は「必ず引き止めに合う」と考えておきましょう。その上でどんな手を使って引き止めてくるかを想定し、気持ちを動かされないようにしておきます。
例えば「待遇を改善するから」と言われた場合、本当に改善する見込みはあるのでしょうか?改善が可能であればすでに実施しているでしょう。そのため、改善するというのは口約束では果たされる保証はどこにもありません。
また「人手不足だから困る」と言われた場合や「人が入るまで」と言われることもあるでしょう。しかし、人手不足の原因を招いたのは会社の責任です。
そのため、温情をかけたくなりますが、グッとこらえて引き離しましょう。
退職を言い出すとこれまでは厳しかったり、なんの関係もなかったりする人が急に親しく接してきます。しかし「その場のノリ」に流されず、退職する意思を強く持ちましょう。
理由⑤:退職して後悔しないかという不安
Aさん
退職は大きい決断ですよね。それに伴って大きい不安を感じるのは当然です。もしかしたら辞めたことを後悔するかもしれない。そんな事態を防ぐためにも、一度しっかり、自分と向き合う時間を取りませんか?
辞める前にまとまった時間を取り、なぜ辞めたいのか、今後自分は何をしたいのか明確に紙に書きだしましょう。
どこがどう嫌なのかや、自分の適正や性格などを今一度自己分析をしましょう。普段は何気なく「嫌だな~」と思っているだけでも、深堀すると「職場にイライラしてる人がいることが一番嫌なんだな」とか「この単調な作業がとても飽き飽きして嫌」などどこに自分がストレスを感じているのかが分かります。
自分はどんな人間なのかというものが分かっていれば次の転職でなるべく自分に合った職場を探しやすくなります。
なるべく退職を後悔したくないのであれば、自分に合う会社、働き方は何なのか明確に的を絞って転職活動することをお勧めします。
自分の将来設計を書き出す
紙に書き出すことで、色々なものが見えてきます。さらに「将来設計」を書き出すことで、自分が取るべき行動がわかるようになります。
例えば「将来は子どもとの時間をしっかり取りたい」「業種問わず固定休の仕事がいい」と決めたら、見るべき求人も絞られてきます。また、「事務職が良い」と決めたのであれば、ゆとりがあれば簿記やFPなど、事務職に活かせる資格を取得することも自信につながります。
このように、将来設計をすることで「やるべきこと」がはっきりとし、不安を感じることが減っていきます。
どうしても退職を切り出せないあなたへ
Aさん
1年後、職場で笑っているのかを考えましょう
オイトマスタッフ
今の職場で働き続けた場合、1年後に自分が笑顔でいるシーンを想像できますか?
もし想像ができたのなら今の現実との笑顔でいる理想とのギャップを埋めるために何か改善の余地があるかもしれません。行動に移しましょう。
また、辛いのは今だけとあらかじめ分かっているパターンも中にはありますね。この山場を乗り切ったら1年後からは楽なポジションになるなど。今だけが辛い期間なのであれば乗り越えられるかもしれませんね。
では、1年後に自分が笑顔でいる想像が全くできず、よくなる兆しが1ミリもない方はどうでしょう。少しも希望がないと感じましたか?もし自分が笑顔でいる想像が少しも出来ない職場なら早急に辞める準備をしたほうが賢明かもしれません。
人は想像するものは叶えられると言います。それなのに想像の中ですら自分の笑顔を思い描けないなんて、とても暗い毎日を送っていると思いませんか?今はそれが当たり前に感じているかもしれませんが転職活動はなるべく早い方がいいです。
自分の笑顔を想像できる環境に自分を置いてあげてください。これからの人生で一番若いのは今日の自分という事を胸に刻み込みましょう。
退職は労働者の権利です。何も怖くありません。
そもそものお話ですが、退職は労働者に認められた権利です。
国の法律でしっかりと明記されています。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
契約社員であらかじめ期間が決まっている場合を除き、労働者はいつでも退職を申し出ることが出来ます。
職場によっては退職は許可制で出来るかどうかは上司や職場が決めるもの、という空気が流れているかもしれませんが実際は全然違います。
あなたが辞めたいと思ったら、「一身上の都合」でいつでも辞められます。
もし上司を納得させるのが難しそうであれば退職代行というサービスを使って面倒なことは丸投げしましょう。
あなたがやればいいのは退職届などの書類を作成して会社に送るだけです。職場への連絡は退職代行の職員が代わりに実行してくれます。もし本当に辞めたくても言い出せずに辛いのであれば気軽に無料相談に問合せしてみるのがいいかもしれません。
お世話になったからと辞めないのは逆に迷惑
仕事を辞めたいのに言い出せない理由の一つに「お世話になったから」というものがあります。
何もわからない状態で入社したのに親切に教えてくれたり、資格取得など色々とお世話になると自分の都合で辞めるのが後ろめたく感じることがあります。
自分自身が次に進みたいと考えている中、今の仕事に集中するのは難しく結果が出せるほど甘くはありません。
中途半端に気を使って周りに迷惑を掛けるよりも、さらに次の会社で活躍してくれる方があなたを育てた上司も喜ぶはずです。
会社にあなたを引き止められる権利はない
上記で説明した内容とは逆で「あれだけ教育して育ててきたのに」
「ここまで一生懸命支えてきたのに辞めるなんて」と退職の意思を伝えても引き止められる場合があります。
タイミングによってはそのように思われることもあるかもしれませんが、
会社にあなたを引き止める権利はありません。
労働者は誰でも退職する権利を持っており、民法627条1項では「使用者が雇用期間を定めなかった時は労働者はいつでも解約を申し入れすることができる」と定められています。
中には人が少ないことや繁忙期を理由に引き止めて来ることがありますが、必ず従わなければならない訳ではなく、人手不足はあなたのせいではなく会社の責任です。
タイミングによっては退職する時期を少しずらす程度のことは仕方ないかもしれませんが、
辞めることを諦める必要は全くありません。
退職に必要なポイントを確認
退職を切り出す前に、基本的な情報を確認します。知っているようで詳しくは知らない期間や退職の流れを確認して、見通しを持ちましょう。
ポイント①退職は「2週間前」までに報告する
民法では「退職の報告は2週間前までに」と記されています。最低限2週間前までには、退職したい意思を伝えましょう。
しかし、引き継ぎや後任の氏名を考えると、1ヶ月前に報告を済ませると親切でしょう。パワハラや体調不良など、やむを得ない事情がある時はこの限りではありません。
ポイント②引き継ぎを済ませる
退職を決めた時に気がかりになることに「引き継ぎ」があります。あなたが退職した際には、多かれ少なかれ仕事を引き継ぐ作業が必要になります。
そのため、引き継ぎを済ませることを念頭において退職時期を決定しましょう。しかし、会社に行きたくない事情がある場合は、引き継ぎ書類の作成で引き継ぎに替えることも可能です。
ポイント③制服の返却や手続きを確認する
制服の貸与がある場合や、社会保険に加入している場合は、返却が必要です。郵送で送ることも可能ですが、多くの場合は手渡しで返却することになりますよね。
しかし、体調不良や精神的なストレスを感じている場合は「もう行きたくない」と感じることもあるでしょう。その場合は、退職代行などの第三者に依頼することも検討しましょう。
退職を切り出すのが緊張する場合は退職代行がおすすめ
会社や上司に引き止められたり、周りに対する迷惑が気になってこれ以上強く意思を伝えられない方や、
我慢の限界を超えて体調が悪くなってしまっている場合「退職代行」がおすすめです。
退職代行を利用すると、退職に関する負担が全くないので簡単にかつスムーズに
会社を退職することができます。
退職代行とはどんなサービスなのか、利用の流れ、退職代行に関するよくある質問などについて
詳しく解説していきます。
今の会社が辞められなくて困っている方は、是非参考にしてみてください。
退職代行とは
退職代行とは、仕事を辞めたい人に変わって専門のスタッフが退職の旨を会社に伝える
サービスのことを言います。
退職を引き止められている方や、精神的な限界を超えて自分では動けなくなった方、
最短で会社を辞めたいという方に多く利用されています。
退職代行を依頼することで、退職に必要な作業は全て担当スタッフが行ってくれるので、
上司と会って話し合ったり出勤する必要は全くありません。
また、退職代行「OITOMA」では条件によっては即日退職が可能であり、退職に関する不安や疑問に思うことがあれば24時間いつでも相談することができます。
相談は無制限となっており、万が一辞められなかった場合は全額返金保証もついています。
退職代行の流れ
今回は退職代行サービス「OITOMA」を参考に、退職代行利用の流れを説明していきます。
退職代行に関する疑問や、今の会社を退職する上での相談などは24時間無料で対応しています。
状況に応じて依頼するとなった場合の流れなどについて、詳しく教えてもらうことができます。
依頼が決定すると、自分の個人情報や会社の情報、雇用形態や退職理由、希望退職日などのほか退職金や未払い残業代の有無など詳しくヒアリングを行います。
お支払いが済んだあとは、担当のスタッフがあなたの代わりに会社に連絡して退職代行業務を進めてくれます。
そのため、上司や先輩と話したりする必要は全くなく、自宅で待機しておくだけで問題ありません。
途中経過が気になる場合などは、LINEや電話で内容をスタッフから聞くことができるので安心です。
退職代行の作業が終わった後は依頼主に報告があるので、制服などの貸与物や退職届を郵送で会社へ送ります。
会社から直接持ってくるようにと連絡などがあった場合に関しても従う必要はなく、スタッフに伝えるようにしましょう。
退職届を確認した会社から、関連の書類が送られてきたら退職完了です!
万が一書類が送られてこない場合も、会社への連絡は退職代行スタッフが行うので安心です。
退職代行に関する質問
退職代行を初めて利用する場合、雇用形態や就業規則などによって様々な疑問があるかもしれません。
今回は退職代行利用に関するよくある質問について詳しく説明していきます。
退職代行で即日退職はできる?
退職代行の利用を検討している人の中には、心身ともに限界を超えており
すぐにでも辞めたいと考えている方も多くいます。
退職代行を利用して即日退職することは可能です。
一般的には退職する2周間までに意思を伝えることと法律で定められており、
それよりも早く辞めることはできません。
ただし「やむを得ない事情」がある場合はこの限りではなく、即日退職が認められます。
やむを得ない事情とは、通常業務が行えないほどの病気や家族の看病などが該当します。
仕事が辛すぎてうつ病や適応障害になったり、両親の介護などが必要な場合は即日退職の交渉が可能です。
また、パワハラやセクハラなど退職の原因が会社側にある場合もこれに適応となります。
即日退職をする場合、診断書の有無などもあるため、まずは退職代行サービスに相談してみるといいでしょう。
就業規則などの決まりがあってもすぐに辞めれる?
上記で説明した通り、会社を辞め場合は退職日の2周間まえまでにその意思を伝えれば辞めることができます。
ですが会社によっては、就業規則に3ヶ月前までに退職の意思を伝えることと決められていることがあります。
このような退職に関する就業規則がある場合でも、2周間で退職することが可能です。
就業規則は法的強制力が全く無いからです。
ただし、大きなプロジェクトやすぐに誰かが引き継げないポジションにいる場合などは、
なるべく辞めやすい環境にしておいたほうがいいでしょう。
正社員以外の雇用形態でも辞めれる?
退職代行と聞くと正社員が対象のように思われがちですが、派遣やパート、アルバイトなど
関係なく利用することが可能であり辞めることができます。
退職代行利用の流れなどに関しては特に変わらず、待機しておくだけで辞めることができます。
「今は忙しいから無理」「辞めるなら代わりを連れてこい」などと上司が全く聞き入れてもらえない場合などは悩まず、まずは退職代行業者に相談するようにしましょう。
雇用形態関係なく即日退職も可能なのですが、それまでの勤務内容であったり雇用期間に定めがある場合は
すぐに辞められない可能性があるので注意が必要です。
先輩や上司と全く話さずに辞めれる?
正社員で会社を辞める場合はもちろん、アルバイトやパートであっても自分で上司や店長に退職することを
伝えて辞めるのが一般的です。
ですが、人間関係や劣悪な職場環境で心身ともに限界に達している場合、退職の意思を伝えるのは
とても大変です。
退職代行の場合、専門のスタッフが代わりに全ての作業を進めてくれるので、
一切先輩や上司と話すことなく辞められます。
LINEや電話で連絡が個人的に来るのが怖いと感じるかもしれませんが、個人的な連絡なども
一切しないように伝えてくれるので安心です。
万が一連絡が来た場合は応答する必要はなく、全て退職代行サービスの人に伝えるようにしましょう。
退職を切り出すテクニック、「相談」ではなく「報告」
Bさん
- 退職するならきちんと「報告」するべき
- 辞めた後のこと、人員不足を気にする必要はない
退職するならきちんと「報告」するべき
Aさん
まず一番大切なのは「相談」ではなく「報告」するという点です。どうしても優しい人は相手に寄り添う形になりやすいので、会話の流れが相談になってしまいがちです。
ただ、退職を切り出す際に「○月一杯で辞めてもいいですか?」と相手に判断を委ねたり、「そろそろ退職しようかなと思ってます」というあやふやな申し出だと、退職日を出来るだけ後ろにずらせないかと交渉される可能性が大です。
全てに譲歩するな、という話ではなく、あくまで報告スタイルで話しに行くことを意識した方が成功しやすいです。自分で決めたことを伝えさせていただく。というスタンスが近いかもしれませんね。
辞めた後のこと、人員不足を気にする必要はない
Bさん
ここにも一つ落とし穴があります。それまで会社のため一生懸命に働いていた人ほどこの考えに陥りやすいです。
自分が辞めた後のことを心配して辞めづらいと考えて退職を躊躇してしまうことです。
実際、私がまさにそうでした。慢性的に人手不足でインフルエンザでも休めない職場でした。私が辞めたら今いる従業員さんたち全員が大変になるから辞めにくい。といつも思っていました。
今考えれば全くの驕りだったなと思います。自分の代わりはいくらでもいます。自分にしかできない業務なんてほぼほぼ存在しません。自分が辞めた後に会社が回らなくなったらそれは経営者の責任であってあなたのせいではありません。
どうしてその考えに至れたかというと、自分が辞められずにいた時、家族に相談したらはっきりと言われました。
「会社を辞めたいとあなたに思わせてるのも会社の責任だし、あなたが辞めたら周りの人が大変になるのも会社が作り出してる環境のせいだからあなたのせいではないんだよ。」
そう言われたことにより、自分の視野が開けた感覚がありました。もしあなたも自分が辞めた後のことを気にしているのならどうか、気にしないでください。あなたが辞めても会社は回ります。万が一回らないのならそれは経営者サイドの問題です。
退職を切り出すときに必要な2つの重要事項
Aさん
- 退職日はいつにするのか
- なぜ退職するのか
退職日はいつにするのか
Bさん
退職を切り出すときの注意事項の一つ目、退職日はいつにするのか。
もし次の転職先がすでに決まっているのであれば、次の会社の入社日の前日を今働いている会社の退職日にするのが一番おすすめです。
日にち次第では3万円ほど支払う金額が変わってきます。
理由は社会保険にあります。社会保険は喪失日(退職日)の翌日に加入していた組織に対して社会保険料を支払う義務があります。
(例)転職先の入社日が4/1なのに前の会社を3月15日で辞めてしまった場合。
4/1までの間はなんと国民年金(16,410円)と国民健康保険(1万5,000円ほど)がかかる可能性があります。
今回の例では2週間の空白期間でしたが、たった1日の空白期間でも同額が請求されます。
社会保険(健康保険・年金)の観点から考えると、退職日はできれば転職先の会社の入社日の前日にするのがベストです。
なぜ退職するのか
Aさん
退職する理由は同時にいくつか頭に浮かぶかもしれませんが、円満退社が希望であれば職場に対してマイナスなこと、ネガティブな発言はなるべくしない方がいいでしょう。
よくある退職理由はざっとこんな感じです。
- 新しくやりたいことが見つかった
- 独立、起業する
- 家族の都合で引っ越し
- 体調不良
会社や上司のせいではなく、あくまでこちら側の事情である。という理由であれば上司の顔を立てることが出来ます。
もし万が一、パワハラやセクハラを受けていたり、残業代の未払金請求など本当に会社に物申す必要がある方は弁護士にきちんと相談して下さいね。
退職を切り出すときのマナー
Bさん
退職を切り出す際、誰が決めたかは不明ですが暗黙の了解とされているルールがあります。
なるべく穏便に円満退社をするためにもマナーやポイントを押さえておきましょう。
- 退職する1カ月前に直属の上司にお話しする
- 事前にアポを取ると冷静に話し合いができる
- 金曜日にお話しするのがおすすめ
- なるべく引き継ぎは済ませておく
退職する1か月前に直属の上司にお話しする
では実際に退職を切り出す、適切なタイミングとはいつなのでしょうか。
適切なタイミングは遅くとも「最終出勤日の一か月前」というのが一般的な目安となります。
法律的には2週間前でいいとされていますが、実際の所、引継ぎ等も鑑みて一カ月以上前には退職を申し出る人が多いようです。もし余裕を持ちたい場合は3カ月前~半年前でも失礼には当たりません。
事前にアポを取ると冷静にお話できる
Aさん
普段仕事で忙しい上司を廊下で急に捕まえて、「今よろしいですか?」と切り出すと上司にとっては迷惑です。
まずは事前に口頭やメールで「ご相談したいことがあるので、ご都合が宜しい日はありますか?」と上司にアポ取りをすることが大切です。事前にアポを取っておけばお互いに心の準備をすることが出来るので冷静に話が進みやすいです。
もし上司から仕事後に飲みに行って話そうと言われたりしても、お酒の席はやめましょう。普通であれば正しく進む話でも、アルコールが入ると感情的になったりし、退職の話がこじれる可能性も出てきます。
仕事の話は会議室など、仕事のスペースでゆっくり話せる場で行うと念頭に置いておきましょう。
金曜日にお話しするのがおすすめ
上司に退職の意思を伝える曜日は金曜日がベストです。万が一、感情的になるなど気まずい雰囲気になった場合も、土日を挟むことで気持ちを落ち着けることができます。
土日休みではない場合は休みの日の前日が向いています。シフト制などで上司と休日が異なる場合は、上司の休日の前の日が良いでしょう。万が一、引き止めにあった場合などに対策を考える時間がとれるためです。
なるべく引き継ぎは済ませておく
退職する権利は労働者全員にあり、会社が忙しい場合であったとしても引き止めることはできません。
ですが、円満に辞めるためには最低限の引き継ぎはしておくようにしましょう。
会社側に負担がかかるのはもちろん、一緒に働いてきた同僚や後輩にも負担がかかってしまう恐れがあります。
どうしても店長や上司に直前まで言いたくないという場合は、周りの同僚や後輩だけにでも
事前に伝えて置くことで負担を軽減させることができます。
退職の申し出の際に上司に会えない場合はどうしたら良い?
仕事上、直属の上司となかなか会えない場合があります。
特に最近ではテレワークや在宅勤務など働き方が大きく変わってきており、直接会う機会が
減ってしまっているのが現状です。
上司と直接会えないような場合に、仕方がないからと言って何も伝えずにいきなり退職代行を利用するのは
おすすめできません。
どうしても会えない場合は電話やLINEなどで、直接伝えることができないことをお詫びして
退職したいことを伝えるようにしましょう。
その上で引き止められたり、直接言わないと認めないなど不当に扱いを受けた場合に
退職代行を利用するようにしましょう。
どうしても伝え方やタイミングがわからないという場合は、退職代行サービス業者に
相談してみるのもおすすめです。
お世話になった人に「申し訳ない」と感じる場合にできる3つのこと
これまで真面目に働いてきた方ほど「申し訳ない」と感じ、自責の念に駆られることがあります。しかし、退職で自分を責める必要はありません。
ここではお世話になった人に「せめて感謝を伝えたい」という方に、おすすめの方法を紹介します。感謝の気持ちは伝えても損にはなりません。ぜひ伝えておきましょう。
①手紙や電話で感謝の意を伝える
退職の原因ではなく、お世話になった上司に感謝を伝える時は電話か手紙が有効ですLINEやメールの場合は少し軽い印象を与えますが、電話であれば自分の声で感謝の気持ちを伝えられるため、おすすめです。
また、年齢が上の上司に対しては手紙の送付もおすすめ。手紙の場合は、味わいがありますし、自分の気持ちを偽りなく伝えられます。
②親しい間柄であれば食事に誘って話すこともOK
同僚や後輩など、親しい間柄にある場合は、食事やお茶に誘ってみるのも良いでしょう。退職の詳細は上司や関係者にしか知らされないケースが多く、別部署の場合は「噂で聞いた」という可能性もあります。
親しければ親しいほど、直接会って退職の理由や意思を伝え「今までありがとう」と伝えることで、気持ちよく職場を去ることができます。
③「自分がこれからどうなりたいか」を話す
立場を問わず人は退職した人に対して「退職してどうするつもりなんだろう」と疑問を感じます。離職者が少ない職場であればより顕著でしょう。
そのため、退職する際は差し支えない程度に今後のプランを話すとよいでしょう。話すことで「勢いで辞めたんじゃないんだな」「しっかり将来を見越して考えているんだな」と感じてもらえます。
退職を切り出せない人の理由まとめ
今回は「退職を切り出せない理由とテクニック」について解説してきました。
大切なのは事前の準備と心構えです。
- 退職を切り出すのは悪いことではない、権利であること
- 相談ではなく報告スタイル
- 自己分析をしたうえで未来の自分の笑顔を思い描く
自分が抜けることによる穴をどうやって埋めるのかという具体的なプランを示せば、上司の不安も軽減されます。自分の意思を通すことと、職場への迷惑をなるべくかけないことの双方を本気で考えることが円満退社を達成する一番のポイントかもしれません。
退職を実行して晴れやかな顔で仕事に行ける日になれるよう心から願っております。